

多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第123回目はブルガリア共和国。ヨーロッパの東南、バルカン半島の東側に位置し、トルコやギリシャ、ルーマニアなどに囲まれた国です。今月はブルガリア出身のマケイラさんに、ブルガリアの郷土料理を教わりました。
釉薬(ゆうやく)を使わない備前焼の静かな美しさに心打たれ、陶芸をはじめて20年あまり。
自分で作った器に料理を盛り付けて食事をする時間は、何よりの喜びです。
ブルガリアで現在の日本人の夫と出会ったのは、40年以上前のことです。当時は同じ職場で働いていて、それがきっかけで結婚しました。1985年から日本に住んでいて、2人の子どもにも恵まれました。
緯度は日本の北海道と同じくらいですが、雪は現在ほとんど降らなくなりました。もともと四季がはっきりしていますが、温暖化の影響で、冬は穏やかに、夏はより暑くなってきています。夏は35度近くまで気温が上がることもありますが、日本の夏と違い湿度は低いです。
ブルガリア料理の大きな特徴は、季節感を大切にしている点です。肉料理が中心で特に鶏肉がよく食べられています。夏は新鮮な野菜を使った軽やかな料理、冬はじゃがいもや米、発酵キャベツなど保存食を使ったボリュームのある料理が多くなります。味付けはパプリカ、黒こしょう、ハーブが基本です。
ヨーグルトはブルガリアの食文化において欠かせない存在です。冷たい飲み物(アイリャン)にしたり、サラダや冷製スープにしたり、はちみつや果物を添えてデザートにしたりと、日常的に食べられています。
代表的な料理に、国民的サラダである「ショプスカ・サラダ」があります。トマトやきゅうり、砕いたチーズで作られ、白・緑・赤のブルガリアの国旗と同じ色合いが特徴です。夏にはヨーグルトときゅうりを使った冷たいスープ「タラトル」も人気です。
ブルガリアでは使用するミルクを変えてさまざまな種類のヨーグルトが作られています。最も一般的なのは牛乳から作られたヨーグルトですが、羊乳や山羊乳由来のものもあります。牛乳と羊乳をブレンドしたヨーグルトは牛乳よりもコクがあり、羊乳だけのものより軽やか。とても人気がありますよ。
ムサカはオーブンで焼き上げるスタイルが一般的で、ブルガリアではどちらかというと寒い季節によく作ります。ボリュームのある料理で、特別な日にじっくり作ることが多いですが、時間をかけたくないときは、ひき肉とじゃがいもの煮込み料理として簡単に作ることもあります。
じゃがいも
600g
(中サイズ約6~7個)
玉ねぎのみじん切り
小1個分
豚ひき肉
250g
トマトのみじん切り
1個分
(缶詰でも可)
オリーブオイル
大さじ2
水
300ml
<A>
塩
小さじ1と1/2
(お好みで調整)
ウィンターサボリー
のみじん切り
小さじ1
(オレガノで代用可)
イタリアンパセリ
のみじん切り
3枝分
パプリカパウダー
大さじ1と1/2
黒こしょう
小さじ1/2
ローリエ
1枚
薄力粉
大さじ3
ベーキングパウダー
小さじ1/2
塩
ひとつまみ
イタリアンパセリ
のみじん切り
2~3枝分
<B>
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
200g
卵
1個
牛乳
100g
深さ3cm以上ある耐熱皿の底にオリーブオイル(分量外 小さじ1ほど)を塗っておく。
じゃがいも2~2.5個を厚さ5mmほどの輪切りにして1の底に敷き詰める(すき間ができないようにするのがポイント)。残りのじゃがいもは小さな角切りにしておく。
鍋にオリーブオイルを入れて熱し、玉ねぎを入れて炒める。透明になってしんなりしてきたら、豚肉を加え、中火で肉の色が変わるまで炒める。角切りにしたじゃがいも、トマト、Aを加え、さらに1分ほど炒める。(肉を炒める際に油が出すぎたら適宜ペーパータオル等で取り除くといい)
3に水を加えて沸騰させ、弱火で2~3分ほど煮込む。
2の耐熱皿に、4を流し入れる。200℃に予熱したオーブンで、水分がなくなるまで30分ほど焼く。
ソースを作る。ボウルにBを入れてよく混ぜ、薄力粉を加えてなめらかになるまで混ぜる。ベーキングパウダーと塩を加えて混ぜ、最後にイタリアンパセリを加える。
5の上に6を流し入れ、オーブンで15~20分、こんがりとした焼き色がつくまで焼いたら完成。粗熱をとったら切り分けてどうぞ召し上がれ。(余ったパセリを上からかけてもGOOD!)
肉とじゃがいもの存在感の中に、ハーブの香りが漂うムサカ。ヨーグルトのソースを使うため、しっとりさっぱりとした後味。季節を問わず食べたくなる一皿です。(by記者)
マケイラさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!
