ヨーグルトでめぐる世界の食卓

#124 ブルガリア共和国

ヨーグルトでめぐる世界の食卓 #124 ブルガリア共和国

多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!

バニッツァ

バニッツァ

第124回目は前回に引き続き、ブルガリア共和国です。ブルガリア出身のマケイラさんに、ブルガリアの郷土料理を教わりました。

今回の案内人

ブルガリア共和国
マケイラさん
[Ms. Makayla]
Niki's Kitchen英語料理教室
ブルガリア料理講師

釉薬(ゆうやく)を使わない備前焼の静かな美しさに心打たれ、陶芸をはじめて20年あまり。
自分で作った器に料理を盛り付けて食事をする時間は、何よりの喜びです。

前回、ヨーグルトがブルガリアの食卓に欠かせない食品であることをお聞きしました。ヨーグルト以外で人気のある乳製品を教えてください。

ブルガリアには「シレネ」というチーズがあり、ギリシャのフェタチーズに似ています。羊や山羊の乳から作られるフェタチーズと違って、シレネは牛の乳由来が一般的です。もう一つは「カシュカヴァル」というチーズです。見た目は熟成されたモッツァレラチーズに似ていますが、味わいは異なります。こちらも牛乳や羊、山羊の乳で作られますが、牛乳製のものが最も一般的です。

ブルガリアに住んでいたころを思い出すような家庭料理はありますか?

子どもの頃、母が作ってくれた「ドルマ」が大好きでした。ドルマというのは、ブドウの葉や発酵キャベツなどで具材(お米・肉・玉ねぎ・ディルなど)を包んで煮る家庭料理です。今でもドルマを食べると、ブルガリアの家で過ごした日々を思い出します。
また、ブルガリアのヨーグルト料理で特に好きなのは「パナギュルスキ風卵料理」です。温かいプレーンヨーグルトの上にポーチドエッグをのせ、にんにくと塩で味付けし、仕上げに溶かしバターとパプリカパウダーをかけます。この料理は15世紀のオスマン帝国時代に由来します。一見、日本の方には少し不思議に感じられるかもしれませんが、とてもおいしい料理です。

今回ご紹介いただく「バニッツァ」は、どのようなシーンでよく食べられていますか?

バニッツァはブルガリアの伝統的なパイで、本来は極薄のフィロ生地を使用します。今回は日本で手に入りやすい春巻きの皮を使いました。朝食や軽食に、そしてクリスマスシーズンの伝統料理としても重要な存在で、おみくじのような楽しみ方も。
小さな紙に「お金」「愛」「成功」などと書いて焼く前の生地の中に入れ込みます。焼き上がった後に切り分けたら各々一切れずつ選び、その中に入っていたメッセージが、その人の翌年の運勢を表すとされています。

「バニッツァ」の作り方

【材料】6人分

  • ●フィリング(パイの具材)

  • 明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン

    120g

  • フェタチーズ

    200g

  • 2個

  • ●生地

  • 春巻きの皮

    1パック(10枚)

  • 適量

  • バター

    40g

  • オリーブオイル

    大さじ1

  • step.1

    step.1の作業工程画像

    オーブンは200℃に予熱し、オーブン皿にオーブンシートを敷く。春巻きの皮は1枚ずつはがしておく。バターは溶かし、オリーブオイルを加えて混ぜておく。

  • step.2

    step.2の作業工程画像

    フィリングを作る。ボウルにフォークでつぶしたフェタチーズ、卵、ヨーグルトを入れ、混ぜ合わせる。

  • step.3

    step.3の作業工程画像

    春巻きの皮の表面に軽く水を塗り、その上からバターとオリーブオイルを混ぜたものを刷毛で塗る。山盛り大さじ2杯分ほどのフィリングを春巻きの皮の上端にのせる。

  • step.4

    step.4の作業工程画像

    フィリングを包むように春巻きの皮を手前に向かって優しく巻き、細長い棒状にする。

  • step.5

    step.5の作業工程画像

    4を渦巻き状に丸め、オーブン皿の中央におく。

  • step.6

    step.6の作業工程画像

    残りの春巻きの皮とフィリングも同様に作り、オーブン皿の中心からぐるっと外に向かって10個並べ、全体を大きな渦巻き状にする。バターとオリーブオイルを混ぜたものを刷毛を使って表面に塗る。(長方形の皿を使う場合は、棒状にしたものを横に並べるとよいでしょう)

  • step.7

    step.7の作業工程画像

    6をオーブンに入れ、表面がこんがりきつね色になるまで40分ほど焼く。 プレーンヨーグルトを添えて召し上がれ!

バニッツァの感想

バニッツァ

バラが有名なブルガリアらしい、バラの形をしたパイ。口に入れると、表面はパリパリ、中はしっとり。添えられたプレーンヨーグルトと一緒に食べれば、爽やかな酸味も楽しめます。焼き立てはもちろんのこと、冷めてもおいしい!(by記者)

マケイラさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!

#124

ブルガリア共和国Republic of Bulgaria
首都:ソフィア / 通貨:ユーロ /
言語:ブルガリア語