多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第19回目は大韓民国。朝鮮半島南部の共和制国家です。通称「韓国」。日本のお隣の国で、時差はありません。日本と同じように四季がはっきりしています。今回は、ソウル出身のミンジョンさんに、ヨーグルトを使ったデザートを教わりました。
子供のころから料理がとても好き。趣味は読書。村上春樹や湊かなえなど、日本の作家もよく読みます。
主人が日本の企業に勤めています。2004年に来日して、その後、一度韓国に駐在で戻り、2017年のはじめにまた来日しました。幼い頃も1度、日本に住んでいたことがあります。父が東大の客員教授として1年間日本に赴任していました。
季候は日本と似ています。近年は温暖化のためか、湿度も高くなりました。主食はお米。日本と同じように、カンジャン(醤油)やテンジャン(味噌)など、大豆を発酵させた基礎調味料を使います。唐辛子粉を加えてあるコチュジャン(唐辛子味噌)は日本でもよく知られていますね。韓国料理は、「辛い」というイメージが強いかもしれませんが、それはキムチの影響が強いからでしょう。でも辛い料理ばかりではありません。キムチも地方によって材料が異なり、水キムチなど、辛くないキムチもあるくらいです。
牛乳、ヨーグルト、チーズ、バターなど、スーパーに行けば日本と同じような種類の乳製品が手に入ります。輸入製品もたくさん並んでいます。
料理やデザートとして食べるというよりは、ヨーグルト=「お通じに良い」とか、「ダイエット」のイメージが非常に強いです。乳酸菌が多く入ったヨーグルトはとても人気が高いです。健康に気をつかっている人はもちろん、減量したい人が置き換えダイエットとして食べたり、便秘で悩む人が便秘薬を使うよりも食事で改善したいからヨーグルトを食べる……というような具合です。
日本のフルーツポンチに似ています。夏にスイカが出回ると、スイカを使って作ることが多いですね。そのほか、季節の旬の果物をたくさん使うと華やかです。今回は韓国で人気、美容に良いとされる「五味子(オミザ)」シロップを使いました。日本では手に入りにくいので、梅シロップやハチミツで代用するといいですよ。
明治ブルガリアのむ
ヨーグルトLB81プレーン
400g
りんご
1個
なし
1個
いちぢく
2個
キウイ
1個
みかん
2個
ブルーベリー
100g
炭酸水
450ml
氷
適量
五味子エキス
(オミザと言う果実を
砂糖と一緒につけたもの)
お好みで
用意した果物を食べやすい大きさに切り、大きめの器に入れる。
飲むヨーグルトと炭酸水を注ぎ、氷を入れて混ぜる。
取り分けたら完成です。お好みで五味子エキスをかけてお召し上がりください。
五味子エキスが無い場合
梅エキスや、はちみつ、フランボワーズビネガーなどをお好みでかけてお召し上がりください。
「五味子(オミザ)」シロップは、梅とライチを合わせたような味でした。疲労回復に効きそうです。ヨーグルトはお好みで固形タイプを使ってもOK。果物をたっぷりとれるのがいいですね。韓国の街のカフェでは夏の時期以外でも、美容に関心の高い女性に人気だそうです。
(by記者)
ミンジョンさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!