多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第20回目はメキシコ合衆国。北アメリカ南部の連邦共和制国家で、北はアメリカ、南東にガテマラなどと接し、太平洋やメキシコ湾、カリブ海に面した国です。今回はメキシコの首都であるメキシコシティ出身のガブリエラさんに、ヨーグルトを使った料理を教わります。
趣味はアートです。メキシコの絵画や陶芸、宝飾芸術品を制作して展示会に出品することもあります。
主人の仕事の関係です。主人が勤めている会社がグローバルな日本企業で、メキシコやブラジル、アメリカなど数カ国を経験したのち、5年前から日本に家族で住んでいます。
この国の食文化は大変奥深く、宗教やしきたり、伝統を大切にしています。マヤ族などの先住民族の料理をベースに、スペイン料理や、アフリカ、アジア各国の食文化が混ざり合っています。伝統的なメキシコ料理は高く評価され、2010年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。日本人にも馴染みが深い食材の中にはメキシコ原産の食材も多くあるんですよ。例えば、アボカドやバニラ、ココア、ズッキーニなどです。メキシコ料理は唐辛子を使った辛い料理も特徴的ですね。七面鳥や魚もよく食べます。主食はトウモロコシで、非常に多くの種類があります。日本でも知られている「トルティージャ(トルティーヤ)」は、トウモロコシの粉を薄くのばして焼いたものです。
チーズの文化は植民地時代にスペイン人がもたらしました。種類はとても多いです。例えばフレッシュチーズは、クリーミーな「ランチェロケソフレスコ」、カッテージチーズのような「レケソン」、淡泊であっさりした「パネラ」などがあり、熟成チーズには硬い「チワワチーズ」や「マンチェーゴ」のほかに、熟成期間が長い「コティハ」などがあります。
固形タイプも飲むタイプもスーパーに沢山売られています。どちらも甘いタイプが多いです。甘くないタイプは、健康志向の人がよく食べている印象です。日本と同様、朝食やおやつに食べる人が多いですが、栄養のバランスを考えて、料理に使われることもあります。「ホコケ」と呼ばれている固めのヨーグルトは日本で言う水切りヨーグルトのことで、スーパーで手に入ります。
日本でも知られている「タコス」は、メキシコの「Taco」のことで、「包む」という意味があります。トウモロコシの粉を使うのが一般的ですが、今回は日本で馴染みのある小麦粉を使ったタコスを紹介します。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
70g
小麦粉
250g
ベーキングパウダー
小さじ1/2
塩
小さじ1/4
お湯
1/2カップ
バター
大さじ1
オリーブオイル
適量
エビ
200g
にんにく
1個
ライム
1個
しょうゆ
大さじ1
トマト
1個
玉ねぎ
1/4個
キュウリ
1/4本
コリアンダー
2本
塩
小さじ1/4
小麦粉をふるって、ベーキングパウダー、塩を入れて混ぜる。
1にヨーグルト、お湯、バターを入れて混ぜ、30分寝かせる。
2をゴルフボール大にちぎって、めん棒で丸く伸ばす。
3を熱したフライパンで、少し焦げ目がつくまで両面焼く。(トルティーヤ完成)
<具材①の作り方>
エビの殻をむき、にんにく、ライム、しょうゆをまぜ、30分マリネする。
1をオリーブオイルで蒸し焼きにする。(具材①完成)
<具材②の作り方>
トマト、玉ねぎ、キュウリ、コリアンダーをみじん切りにし、塩をまぜる。(具材②完成)
トルティーヤに具材①②を挟んで完成です。
一般的なトルティーヤにヨーグルトを入れることで、味に深みが出ているように感じました。自宅にある具材をアレンジして挟めるので、楽しみが広がります。野菜が苦手なお子さんもトルティーヤで挟めば美味しく食べてくれそう。パーティや記念日にもどうぞ!
(by記者)
ガブリエラさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!