ワインと並びブルガリア人がこよなく愛するラキア。スモモや葡萄、杏など様々な果実から作られる蒸留酒です。アルコール度40度の物から中には50~60度の物もあり、かなり強いお酒ながらもフルーティな味わいで、これがなかなか美味しいのです。トロヤンという町でラキアのお祭りがあると聞き行って来ました。
トロヤンはバルカン山脈の麓にある陶器とラキアで有名な町です。9月24~25日、町は19年目のラキアフェスティバルを迎えました。元々この時期がスモモの収穫時にあたり、それがお祭りの由縁なのだとか。広場はお祭りムード一色で、手作りラキアを人々に振舞う特設蒸留所も設けられていました。
手作りラキアを待つ間、ラキア工場の見学ツアーに参加。スモモのラキアが製造される過程を説明してもらいました。毎年600,000本のラキアを製造する為に使用されるスモモの数は相当なもの。面白い事にそのスモモから取れる種は燃えやすいため、燃料として売られるそうです。
工場でのラキア試飲を済ませ広場に戻ると、準備中だった手作りラキアもようやく完成していました。ラキアを堪能しながら、町は遅くまで陽気な雰囲気に包まれていました。