バラの国ブルガリアに住んでいながら、ちまたでよく見かける「シプカ」ティーが「ローズヒップ」ティーであることを知ったのは、恥ずかしながらつい昨年ことでした。ブルガリアではカフェ等でも様々なハーブティーが置かれており、その中でも私はよく「シプカ」を注文します。しかしここで飲むローズヒップは酸味が強くなく、味はマイルドなので、「シプカ=ローズヒップ」という事に長年気付かないでいました。
昨年の秋、家族で旅行に行った時のことです。山道で義母が赤い木の実を指し、「この実がシプカで、ビタミンCが豊富で体にいいよ」と教えてくれました。実がバラのトゲの合間になっていたのに気付き、そのとき初めてシプカがローズヒップだと認識したのでした。
9月中旬頃から色んな所でシプカが見られます。山のみならず公園や道路の脇など至る所に実がなっています。トゲがあるため実を採るのは少し大変ですが、今年は一度自分でシプカのハーブティーを作ってみようと思い袋にいっぱい採って来ました。
義母の話によると作り方は簡単。実を乾燥させて水を入れて煮るだけです。あまり期待せずに作ってみましたが、出来上がってみるとそれらしい色が出ており味もなかなかです。
ただ、乾燥させた後の実の一つから、白い小さな虫がニョキニョキと出てきたのを見てしまったため、やはりシプカティーは今まで通り市販のティーパックにしようと思いました!