2013 7Jul.

卒業シーズンの到来

9月半ばから新学期が始まるブルガリア。そしてそれまでの約3ヶ月ほぼ夏休み、というシステムなので、この5月後半が全国的に卒業シーズンとなります。「桜がないと、なんだかなあ」と思っていた私ですが、こちらの卒業式は日本では考えられないほど派手で盛り上がるので、華やかな花が咲いてない分、大騒ぎになるのかな、と思ったりもします。

まず衣装は、女子生徒はドレスで、ただのイブニング・ドレスというよりは、かなり派手でセクシーなものを着る生徒もいます。そして日本の結婚式みたいに「お色直し」用に何着も用意するのです。男子生徒はスーツを新調します。街ではそうした卒業生たちがレストランを貸し切り、両親、親戚縁者、友人たちを呼んでパーティーをしているのをよく見かけます。レストランへの移動も高級車が並びます。長いリムジンなどをレンタルして、風船で飾り付けし、派手にクラクションを鳴らしながら走らせる学生たちがいます。歓声を上げながら若いエネルギーを炸裂させています。そしてパーティー会場のレストランからは大音響のダンスミュージックが聞こえてくることも。

でも地元の友人たちに聞くと最も一般的なのは両親などの近しい人たちだけでこじんまりとお祝いをすることだそうです。家でちょっとごちそうを用意したり、誰かを招待したり。お世話になった先生たちへの感謝や、卒業生当人へのお祝いを表す贈り物の定番はやはりブルガリアでも花束です。

卒業生たちがやる「学年カウントダウン」、1から12(学年の数)まで数えて「フウ〜〜ッ!!」と歓声を上げて盛り上がるのですが、これを下級生、幼稚園児やチビちゃんたちも真似をします。この声が聞こえてきたら初夏の日差しのきらめきとともに盛り上がる季節の始まりです。


2013年記事一覧

ブルガリア通信TOP