2018 2Feb.

何はなくとも万能ミックスソルト
「シャレナ・ソル」

「ホカホカの白いご飯にお気に入りのふりかけさえあればいい」あるいは「何か一味足りない時にさっと一振りして味が決まる調味料」。ブルガリアでこれにあたるのが「シャレナ・ソル」でしょう。

シャレナ・ソルはブルガリアの各家庭にある、スパイスやハーブをミックスした塩です。いつも手作りのシャレナ・ソルを作ってくれる友人がいるのですが、彼女のレシピによると塩のほかに「チューブリッツァ」(英語ではサヴォイというハーブ)と「スミンドゥフ」(英語でフェヌグリークというハーブ)、そしてスイートパプリカ粉がマストアイテムだそうです。自分の好みで配合したり、塩を減らして減塩タイプにしたり、少し辛くしたければチリペッパーを加えたりして楽しむことができます。日本ではあまり見たことがないハーブが多いので説明するのは難しいのですが、その香りはブルガリアが中東に近いことを思い起こさせてくれます。

パン、できれば家で焼いたまだ温かいパンにたっぷりつけて頬張ると、手が止まらなくなるおいしさです。日本ならあつあつのバタートーストに振りかければとても合うでしょう。レストラン、また街角の調理パンやピザを売るスタンドでも、すでに味のついているうえに「ちょい足し」するアイテムとして置いてあります。私は個人的にチーズとろ~りのトーストを軽食としてカフェで頼むときに、このシャレナ・ソルをかけて食べるのがお気に入りです。

安くて手軽なシャレナ・ソル。ブルガリアでスーパーマーケットに行く機会があればパックで販売されている既製品のシャレナ・ソルを買うもよし、また材料になるハーブを買い集めて自分で作ってみるのもいいでしょう。さらにはボトルアートのように異なるハーブで模様を描いた瓶詰めのシャレナ・ソルもありますので、おみやげとしてお勧めできますね。


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