ブルガリアでは、5月6日からレストランや商業施設の利用は制限付きですが、都市間の移動制限は完全に解除されました。やっとお出かけができるようになったので、先日、近くのストブ村まで遊びに行ってきました。私の住んでいるブラゴエフグラッドからリラ村までは、1時間に1本の割合で出ているバスで約20分です。村に到着後、中心部を抜けて、山の麓から1時間くらい登ると、奇妙な石群の光景に出合うことができます。
ストブ村は、ブルガリア南西部のリラ山脈の麓にあり、リラ川の左側に位置する小さな町で、ローマ時代からの歴史ある場所です。古代ブルガリア語で「柱の柵=ストビオン」を意味する言葉から、現在の名前になったそうです。名前の由来のとおり、岩の柱がこの村のすぐそばにあり、1964年に国の天然記念物に指定されました。
これらの奇石群のことをStobski Pramidi(ストブスキ・ピラミッド)と呼びます。このピラミッドは長い時間をかけて、リラ山の側面が雨による浸食で地層の砂の部分だけ削られ、石の部分が残ることによってできた自然の産物です。石だけが残されていて、落ちそうで落ちない面白い光景です。石の高さは平均約7~10メートルで、最大12メートルあります。
道は整備されていて、危ない箇所には落ちないよう木の柵も張られていたので安心して登れました。普段は入場料2レヴァ(Lv)を払うそうですが、今は管理人がいないので無料で入ることができました。この山登り中ずっと犬がついてきて1時間半以上、一緒に散歩をしました。 ストブスキ・ピラミッドの道は、通常の状態であれば簡単な散策コースですが、コロナの外出規制生活であまり動いていなかった体には、少しきつかったです。しかし、山の上からの景色は素晴らしいものでした。