2024 1Jan.

噂話が好きな女性たちがいる街、
ボテフグラド

私が住んでいる街は「ブラゴエフグラッド」です。この名前に似ている街が、ブルガリアのどこかにあることは以前から知っていました。名前が似ているため、間違えて違う街に行ってしまう人もいるそうです。

その街の名前は「ボテフグラド」。ブルガリア語で書くと、「Ботевград(ボテフグラド)」と「Благоевград(ブラゴエフグラッド)」です。最初の「Б」のアルファベットが一緒なのと、最後の「град」が一致しているため間違えやすいようです。自分が住んでいる街と似ている名前の街はどんなところなのか興味があったため、先日、ボテフグラドを訪れてみました。

現在の名前はボテフグラドですが、1934年までは「オルハニエ」、1866年までは「サムンジェヴォ」と呼ばれていました。ソフィアからバスを使うと約1時間で行くことができるソフィア州の一都市です。そのためソフィアに通勤する人が多く、平日は街が閑散としています。2000年と比べて1万人以上人口が減っており、現在は約2万人となっています。

車通勤が多いせいか、ボテフグラド行きのソフィアのバスターミナルは、街の外れにあり、地元の人にしか知られていないようです。あまりにも廃れていてトイレもない場所だったため、ドキドキしながらポドゥヤネ(Подуяне, Poduyane)というバスターミナルをなんとか探し、バスに乗車することができました。

街の中心部には、オスマン帝国時代の時計塔が残っており街のシンボルになっています。また、昔の家の風情が残っている通りもあります。待ち合わせとして有名な場所には、「ゴシップ女性たち」や「噂話をする女性たち」とも訳せる「クリュカルキ(клюкарки, klyukarki)」と呼ばれる彫刻像があります。その隣には、ハンバーガー屋さんがあり、その名前も「噂話をする女性たち」。市内には、大きく新しい市民公園やサッカースタジアムを含むスポーツ施設などがあり、平坦で散歩しやすい街でした。

観光客はほとんど訪れず、どこのお店に入っても地元民しかいない穏やかな雰囲気です。食事も観光客向けのものではない地元の食を味わえるのが、この街の魅力の一つだと思いました。


  • ソフィアにあるボテフグラド行きのバスターミナル

  • 街のシンボル、時計塔

  • 噂話をする女性たちの像

  • 歴史博物館

  • 昔の建物が残っている通り

  • 市民公園

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