内陸のせいか空気が乾いていて、外で過ごすのがとても快いブルガリア。寒い冬に家に閉じこもっていた人たちもこの陽気と咲き誇るスモモやさくらんぼ、ライラックなどの花たちに誘われて、外のベンチで近所の人たちと気軽なおしゃべりをして楽しみます。元気な男の子たちはサッカー!!ボール1個で何人でも遊べます。
では少し年配の男性はというと...、人の集まる市場や大きな公園で必ず見られる光景、それはチェスです。基本的に1対1で行うゲームですが、チェスで対戦する二人の周りには野次馬的な人たちが二人、三人・・・時には10人以上が取り囲んでいることも。日本でもよくご近所のおじいちゃんたちが将棋を打ちに集まる、というのを見たことがありますが、そんな感じでしょうか?
人によってはもう少し本格的で、一手打ったらポンとボタンを押して相手の持ち時間を計る対局時計を使っている取り組みもあるようです。さらに通りがかりに聞こえてくる声のトーンからケンカになりそうな勢いの真剣勝負の人たちもいます。
チェス(ブルガリア語ではシャフといいます)はブルガリアではとても盛んで世界大会まで行く人もいます。興味深いことに、ブルガリアでチェスは、身体を使わず、座って行われるゲームなのにスポーツ扱いなんですよ。なぜなら「頭を使うから精神的スポーツ」なんだそうです。インドアで、インターネットやスマートフォンを使うゲームがメジャーになりましたが、ブルガリアのように誰かと対面してオープンエアで、「あーじゃない、こうじゃない」と言いつつゲームを楽しむのもいいものですね。