青い夏空の下、日焼けして真っ黒になりながら波打ち際で砂で遊んだ楽しい日々。子供の頃の夏休みの思い出です。今でも「海に行く」というとウキウキしてしまいます。
海でのバカンスを楽しみにしているのはもちろん子供たち。海で泳いだり、砂遊びをしたりするだけでなく、海水浴場の周りにできた縁日のような出店でおねだりしたり、ホテルにある「デツカ・ディスコテカ」(お子様ディスコ)で新しくできた友達と踊ったりするのを楽しみにしています。
楽しみにしているのは子供たちだけではありません。ブルガリアの中高年にとってもリゾートでの休暇は一大イベントです。まずは海にザッパーン…。海水は体が軽く感じられることもあり日頃体重増加で足腰に痛みを感じがちなおじいちゃん、おばあちゃんたちも気にすることなく体を動かせます。そして砂浜にビーチタオルをひき、パラソルの下でお昼寝します。
まわりで小さな子供たちが砂で山を作って遊びますが、大人たちは横で相手しながらまだまだ寝ています。太陽の光が波に反射してキラキラ… 水から出ている人には帽子やサングラスは必需品です。いつもは忙しくて読む暇のなかった小説本を開きサングラスをかけたまま寝そべってパラソルの影の下、日の光を浴びて読むのはきっと至福の時間でしょう。
おもむろに立ち上がったかと思うと、ビーチの近くにあるカフェやレストランへ足が向きます。海で遊ぶ子供たちを見ながらちょっとビールやカクテルを一杯。と、ふと立ち上がり、「コラ!! そっち行っちゃダメでしょっ!!」とチビちゃんたちに注意しますが、また座ってゆったりのんびり大人の時間は続きます。
ブルガリアのビーチは主に「大人の休日」を主眼につくられているように見えます。多くの人たちは1週間以上宿泊し、日がなゆっくりこのように過ごしています。何もしないでのんびり… そんな海でのバカンスは、何はなくても日頃のストレスから開放されるための心の洗濯なのかもしれません。