2017 12Dec.

冬休み前の駅とバスセンターの風景

「年末年始はどう過ごそうか?」寒さが増してくるこの時期、ブルガリアの人々は冬のお休みに思いを巡らせます。もちろんブルガリアの首都ソフィア市民もお休みを楽しみにしており、多くの人はやはり故郷に帰ってのんびりとコレダ(クリスマス)から新年を過ごしたいと思うようです。外国に出稼ぎに行っている人々も大勢帰国するので、久しぶりに家族で一緒に過ごすことを楽しみにしている人たちも多くいます。

首都の玄関口は国鉄ソフィア中央駅、そしてそのお隣の中央バスセンターです。国鉄駅の切符売り場は地下。窓口の女性に行き先と枚数などを告げて買うというクラシカルな方法です。何番線にどの列車が入線するかは電光掲示板に表示されるので、それをよく見て間違えないようにしなければなりません。夜行列車の「スパレン・ヴァゴン」(寝台車)は大人気で、1か月前の発売日に窓口に出かけて行って手配しないとすぐに売り切れてしまいます。

ブルガリア各地へのバス路線は小さな村や町にも広がっています。列車よりお値段は少し高めですが速くてきれいで、庶民の足としてより広く利用されています。ソフィアから地方の都市へ向かう路線の途中にはいくつものバス停があって複雑ですが、どのバスがどの道を通るかよく熟知している地元民は迷うことなく自分の行きたい町へのバスに乗り込みます。切符は中央バスセンターにあるそれぞれのバス会社の窓口で買えるほか、直接バスの運転手にお金を払って乗り込むこともできます。

近頃この手の旅行に便利なキャスター付きスーツケースがどこでも売られています。おしゃれで軽く、飛行機の機内持ち込みも可能なサイズのものがよく売れているようです。みんな楽しみな冬のお休み。寒い日にペチカ(薪ストーブ)を焚いて暖かい部屋に家族や親戚縁者、友人たちと集まる日はもうすぐです。


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