ブルガリア人は、コーヒーが大好きです。日本と同じように、自宅でも自動販売機でも、売店でもカフェでも……、つまりどこでもコーヒーが飲めるようになっています。日本のカフェは決して安いとはいえませんが、ブルガリアはとても安いです。日本でいう「お茶をしよう」の表現は、この国では「カフェに行こう」と言います。種類と場所にもよりますが、日本円で100円もあれば飲むことができます。
ブルガリアでは、コーヒーは一般的にエスプレッソのことを指します。エスプレッソに砂糖やミルクなどを加えて自分好みのコーヒーを見つけます。自動販売機でも、それらを選ぶボタンがあるので、挑戦してみると面白いです。紙コップにマドラーが入った状態で出てきます。甘党のブルガリア人は、苦いエスプレッソにたくさん砂糖を入れます。私の友人たちは、平均でスティックシュガーを2〜3袋入れています。5袋入れている人も見たことがあります。すべてのブルガリア人ではありませんが、甘さが足りないとき用に“マイ砂糖”をかばんの中に入れて持ち歩いている人もいるほどです。
また、タバコやアルコールを取り扱っている売店でも紙コップに入ったコーヒーを買うことができます。その場合、必ずといっていいほど、店の前に小さなテーブルと椅子があり、それがコーヒーを買えるかどうかの印になります。朝は、すべての場所ではありませんが、モーニングセットで安くコーヒーが買えるカフェもあります。通勤の時間帯には、多くのブルガリア人が紙コップを持って歩いているのを見かけます。
ゆっくりコーヒーを飲みたい場合は、日本と同じようにレストランや甘味処、カフェなどで座って飲むことができます。ブルガリアに来て間もないと、最初はレストランとカフェの違いが分かりにくいですが、レストランのテーブルにはオイル・酢・塩コショウのセットが置いてあり、食事をしたりコーヒーを飲んだりできます。カフェの場合、テーブルが小さく、砂糖がテーブルに置いてあることが多いです。晴れている日には、多くの人がテラス席でコーヒーを楽しんでいるのを、ブルガリア国内中でみることができます。ブルガリアに来たときはぜひブルガリア人にならって、外でゆっくりコーヒーを楽しんでみてはいかかでしょうか。