バラの国とも呼ばれているブルガリアには、バラを使った基礎化粧品が多くあります。ブルガリアのバラは香水用に使われることが多く、そのため香りが豊かです。バラのオイルを使ったクリームや、バラオイルを抽出するときにでるバラ水などがあります。それらは、ブルガリア人が日常的に使うだけでなく、外国の方へのお土産としてもとても喜ばれます。
私が住んでいるブラゴエフグラッドは、日本の夏と違い、湿気がなく乾燥しています。また、ブルガリア人は日本人の肌と違い、赤くなるだけであまり日焼けをしません。日焼け止めを塗っても黒くなってしまう私には、うらやましい限りです。ブルガリア人の女性は太陽を浴びて肌が赤くなると、バラ水をつけるそうです。バラ水には肌のほてりを鎮めて、ひんやりさせる効果があるのだとか。バラ水は、水蒸気蒸留の課程でできた副産物で、抗菌、防腐作用があると言われています。
ブルガリアの多くのショップでは、基礎化粧品はあまり見かけることがなく、置いてあるのはクリームぐらいです。最近、やっと日焼け止め効果があるSPF10~20くらいの昼用や夜用のクリームを見かけるようになりました。ヨーロッパ人は、健康的に見せるため日焼けしたい人が多く、美白には興味がありません。その一方でエッセンシャルオイルは、安くどこでも手に入ります。ブルガリアでは乳液が売られていないので、私はベースオイルに、好きなエッセンシャルオイルと乳化ワックス、バラ水を混ぜて、自家製乳液を作って使っています。
美容液や美容パック、アイクリームなどのアンチエイジングの商品は多くあり、年齢別に販売されています。近年は、韓国の美容パックを見かけるようになりました。ヨーロッパのものよりも少し高いですが、人気があるようです。
また、スーパーでは、瓶入りのローズジャムがたくさん売っています。バラの花びらが入った贅沢なジャムもあり、見た目と香りを楽しめます。