ヨーグルトの国に住むブルガリア人は、特に意識しなくても日本人よりたくさんヨーグルトを食べています。料理をはじめ、お菓子作りに使ったり、そのまま食べたり日常生活に欠かせません。ヨーグルトが買える場所も多くあります。スーパーや市場、乳製品の専門店などです。自宅で牛乳から手作りする人もいます。
ブルガリアはヨーグルトの種類が日本よりもたくさんあります。脂肪分の割合の違いがあるからです。最低でも2種類、多いもので、5種類あります。0.1%、2%、2.9%、3.6%、4.5%などです。脂肪分が少ないものは、近年、ダイエット用に発売されたもので、まだブルガリア人には馴染みが薄いようです。2%のヨーグルトは、酸味が強く水っぽく感じます。2.9%のものは、日本の「明治ブルガリアヨーグルト」に一番近い味だと感じました。3.6%は、酸味が少し感じられる程度です。4.5%は、舌触りがクリーミーで形が崩れないくらい固めです。
そして、10%のものになると「ツェデノ・キセロ・ムリャコ」と呼ばれる水切りヨーグルトになり、名称が変わります。こちらはデザートとしてそのまま食べることが多いです。レストランでこのヨーグルトを注文することも出来ます。その場合はトッピングでハチミツとクルミ、またはジャムを選べます。濃厚なクリームのようですが、ヨーグルトなので後味があっさりとしていておいしいです。
また、牛乳から作るだけでなく、ヒツジやヤギの乳から作るヨーグルトも売られています。それらには脂肪分の割合の種類はありません。一般的に売られているブルガリアのヨーグルトは400グラムで、パッケージはプラスチックのカップに、アルミニウム素材のふたというのが定番です。市場でプラスチックのふたで売られていることがありますが、まれです。