ブルガリア人は、お肉が大好きです。
一番人気は鶏肉で、次に豚肉がよく食べられています。とても安くておいしいです。料理方法は日本人の口にも合うものばかりで、レストランでいろいろな肉料理を試すのは楽しいです。また、鶏肉の炭火丸焼きや豚の頭など、日本の一般的なスーパーではあまり見かけない肉を買うこともできます。
また、肉専門店では羊や七面鳥、ウサギなどの肉も売られています。七面鳥やウサギは、鶏肉よりもあっさりとした味で、友人宅でご馳走になったときは、言われるまで気づきませんでした。ただ高価なので、お客さんが来るときなど、ごくたまに食卓にのぼる程度だそうです。
スーパーのお肉コーナーで一番驚かされるのは、ブルガリア風ハンバーグである「キョフテ」と「ケバブチェ」用の挽き肉の種類の多さです。味付けされた自分好みの挽き肉を買い、キョフテにしたいなら丸く、ケバブチェにしたいなら棒状にして自宅で焼くだけです。お肉コーナーの半分はこれらが占めており、それだけブルガリア人はこの肉を食べているという証拠だと思います。このほかには生のソーセージも売られおり、自宅で調理できます。
ときどき私は日本で食べた牛肉が恋しくなることがあるのですが、残念ながらブルガリアの牛肉はあまりおいしくありません。乳牛の肉なので固く、しかも日本と比べてもとても高いです。子牛の肉と書いてあっても、身が柔らかくなく、煮込んでも日本の牛肉料理には全く合いません。やはりブルガリアでは、鶏肉と豚肉を使った料理が一番おいしいです。