今回は、ブルガリアでの郵便事情をご紹介します。日本では赤い郵便ポストがおなじみですが、ブルガリアではポストは黄色です。そして、楽器のホルンが郵便局のシンボルマークとなっています。これはブルガリアだけではなく、ヨーロッパ全体の共通点です。郵便のための馬車が街に着いたときに角笛を鳴らし、人々に郵便物が届いたことを知らせていたことから、このマークになったそうです。
ブルガリアでは、郵便ポストは郵便局の前と駅に必ず設置されています。地面に立っているものや、壁に取り付けられているものもあります。昔は大きな広場にも設置してあったそうです。可愛い黄色いポストの写真を撮りたいなら、街の郵便局に行くことがおすすめです。
私は何度か、ブルガリアから日本やブルガリア国内の友達に「はがき」を送ったことがありますが、残念ながらすべてが届いたわけではありません。値段や送る場所にかかわらず届くときは届きますが、届かないときもあるので、郵便事情はあまり良いとは言えない印象です。せっかくのはがきが相手に届かないのは悲しいので、郵便局員の方に相談したことがあります。「はがきは、封筒に入れて送ると紛失の可能性が減りますよ」と助言されました。ちなみに、はがきだけでも封筒に入れても50グラムまでは日本へ送る値段は変わらないそうです。
一番驚いたのは、切手を貼り、ポストに投函して手紙を出そうとすると、郵便局の窓口で出すよりも4倍ほど価格が高くなることです。そのため、ブルガリア人は郵便局に行って郵便を出すのが通常です。窓口で住所が書かれた郵便物を見せ、場所と重量によって変わる値段を払うと、窓口の人が印刷されたバーコードを貼ってくれます。
先日、郵便局で切手を買ったところ、スタッフが棚の奥底から数少ない切手を引っ張り出してきてくれました。切手の値段がこんなにも高いのなら、買う人がほとんどいないのも納得です。ブルガリアでは切手が高いので、わざわざそれを貼って郵便物を出すことはあまりありません。そのため、郵便ポストがきれいに管理されておらず、とても残念に思いました。試しに、ブルガリア国内の友人に切手を貼って絵はがきをポストに投函してみましたが、10日経った今も届いていないそうです。私が出した絵はがきはどこにあるのでしょうか……?