ブルガリアの発酵食品の代表はもちろんヨーグルトですが、ほかの発酵食品も生活に根付いています。そのひとつがリンゴ酢です。今回はいろんな種類のリンゴを買い、自家製のリンゴ酢を作ってみました。
日本の東北地方と同じ緯度に位置しているブルガリアでは、年間降水量も少なく、昼夜の温度差が激しいという気候なので、よくリンゴが育ちます。ブルガリアの畑にはリンゴが鈴なりになっていて、種類によっては冬の間中、保存できるようなものがあります。今年は新型ウイルスの影響で残念ながら人と会うことが減りましたが、いつもはブルガリア人宅を訪問すると、冬の手土産にリンゴを渡されることが多いです。
作り方は、リンゴを市場から買ってくることから始まります。スーパーで売っているきれいに洗浄されたリンゴでは出来ないそうです。本来はリンゴ自体を水で洗うこともしないそうですが、さすがにそれだと自分の口に入れたくないので、軽く洗いました。今回用意したのは、5リットルの容器に3キロのリンゴです。細かく切って容器に入れ、砂糖と水を入れます。発酵を促すために、種酢の塊を入れ、そしてよくボトルを振ります。その後、約3週間の間、1〜2日に1度よく振り、常温暗所で保管します。保管している間は、蓋をしないことがポイントだそうです。
リンゴが茶色くなり、酵母によって糖がアルコールに変わります。このときの味は、甘くなく酸っぱくもない不思議な味でした。目の細かい布巾で漉し、不純物を取り除いた後、違う容器に移します。紙ナプキンで容器の上部を覆い、2〜3カ月常温暗所で放置すればでき上がりです。表面に固まってできてきた種酢の塊を取って除けておけば、次回のための準備の完了です。
ブルガリアでの自家製リンゴ酢の一般的な使い方は、サラダとハーブティーです。サラダを食べるときにリンゴ酢と塩とオイルをかけます。また、お茶に小さじ1〜2杯のリンゴ酢を入れて飲むと健康的だと考えられています。私も試したところ、とてもおいしかったです。