ヴェリングラド(Велинград, Velingrad)は、ブルガリア最大の温泉リゾートの街です。「ヴェリングラドに行く」というフレーズは、「温泉に行く」と思われるほど温泉が有名。私は今までブルガリアの温泉を日帰りでしか行ったことがなかったのですが、今回は一泊することにしました。
ブルガリアで「温泉」というと、裸で沐浴する公共浴場と、水着で入るスパの2つの意味があります。ヴェリングラドでは、スパを体験しました。
ブルガリアの温泉リゾートで、日本人の私が不満な点は、水の温度が低いということです。一日水着で過ごすスパは、浸かって温まるということができません。そのため、温泉リゾートに行くときは、必ず40度近くのプールもあるかを調べ、温かいプールがある施設を選ぶようにしています。
泊まった温泉施設はヴェリングラドでも一ニを争う有名なホテルで、キッチン付きで長期滞在もできる部屋でした。ここは外にも中にもプールがあり、そのうちの一つのジャグジーは水温が39度で、とても気に入りました。また外のプールからは狭軌(きょうき)鉄道が通るのが見え、手を振っている乗客に手を振り返したり、森に囲まれたきれいな空気の場所で休暇を楽しむことができました。ただ残念なことに、ブルガリアの温泉施設は早く閉まるため、この施設も夜8時までしか使えませんでした。
温泉とは別に、この街では飲むことができる湧き水も多くあります。この水は黄緑色のボトルに詰められ、ミネラルウォーターとしてブルガリア国内で販売されています。先日、水が湧いている公園のひとつであるクレプトゥザ(Клептуза, Kleptuza)に、朝の散策に出かけてみました。池は近くで見るときれいに澄んでおり、ブルガリア最大のカルスト泉と呼ばれる水が湧き出ていて興味深かったです。現在は、池の周りの建物が廃墟と化しているため、今後この公園がどのように変わっていけるのかも楽しみです。