2025 3Mar.

山の中の小さな町

今回は、オスマン帝国からの分離を指導した革命家の一人の名前を冠した町、ゴツェ・デルチェフ(Гоце Делчев, Gotse Delchev)を紹介します。ゴツェ・デルチェフはブルガリアの南西部、ブラゴエフグラッド州の標高約550メートルにある町です。地中海性気候のため、他の地域に比べて年間を通して温度の差があまりありません。

ゴツェ・デルチェフ郊外は温泉が湧出している地域もあり、多くのブルガリア人が観光や湯治のために訪れています。ゴツェ・デルチェフ自体は観光地ではないため、町の中心部であっても特に目立った行楽施設はありませんが、大きな公園があります。そこではたくさんの住民がくつろいでおり、イスラム教系住民も多く見かけました。ポマク(помаци, pomatsi)と呼ばれている人々で、女性は頭にカラフルなスカーフをかぶっています。多くはブルガリア語を母語とし、トルコ語を話す人もいます。

また、ゴツェ・デルチェフにあるデルチェヴォ(Делчево, Delchevo)という小さな村にも行ってみました。村の家の土台は石造りで、道は石畳で出来ています。平らな場所があまりなく、山の急な斜面に造られています。この村の近くには滝があり、そこまでの道はほぼ平坦だったため、散策するには最適でした。

食事は村の中心地のレストランでいただきました。冬は寒いため、今回私は店内で食事をしましたが、テラス席からは眼下にゴツェ・デルチェフの町、遠くにロドピ山脈を眺めながらロドピ地方の食を楽しむことができます。過ごしやすい季節にまた訪れたいと思いました。


  • ゴツェ・デルチェフの町の中心部

  • ゴツェ・デルチェフの公園

  • デルチェヴォ村

  • デルチェヴォ村

  • デルチェヴォ村のレストラン

  • デルチェヴォ村からの眺め

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