2024 6Jun

ブルガリアのほかの地域と違う魅力があるレシュテン村

ブルガリア南部に広がるロドピ山脈の一つの村、レシュテン(Лещен, leshten)に日帰りで行ってきました。私が訪れた日はよく晴れており、多くのブルガリア人も自家用車でこの村を訪れていました。ロドピ山脈のなだらかでのどかな山道を超えていくと、2階建ての石造りの家が見えてきます。この村の家は古い建築様式が復元され、よく管理されています。

20世紀初頭に栄えたレシュテンですが、残念ながら多くの人がこの村を去り、現在は13人しか住んでいません(2024年4月現在)。しかし、村は観光地として開発され、ホテルやレストランなどが建っているため、仕事場として近隣の村から通っている人もいるそうです。

村の観光は、昔の家が立ち並ぶ街並みや、地元スタイルの食事、そして最近では泥で出来た宿泊施設が人気です。細い石畳を上がると、小人が住んでいるようなかわいらしい家を見つけることができます。

ブルガリアでは、「皆平等」を謳った共産時代の影響で、日本のように「地元料理」という概念がなく、地元料理専門のレストランはほとんどありません。しかし、この村のレストランではこの土地限定のメニューもあり、めずらしい食事を楽しむことができました。

例えば、ブルガリアでは牛肉は高価で、上質な牛肉が出回らないという理由などで、牛肉を食べる習慣がほとんどありません。しかし、この地方は昔から牛の放牧がされており、地元料理として牛肉のメニューがありました。

個人的に気に入った料理は、パタトゥニク(пататник, patatnik)です。ブルガリアの有名な料理であるバニッツァに似ていますが、小麦粉の薄い生地の代わりにポテトが使われていました。ほかにも、これまでブルガリアで食べた事がない料理が多くあり、また訪れてみたいです。


  • 村の景色

  • 村の景色

  • 昼食を食べたレストラン

  • 昼食を食べたレストラン

  • 右がパタトゥニク、左が牛肉入りスープ

  • 泥で出来た宿泊施設

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