「明治ブルガリアヨーグルト」は、1970年に開催された大阪万博の「ブルガリア館」で当社のスタッフが本場のプレーンヨーグルトを試食したことが開発の契機となりました。
「本場の味」を再現するため、持ち帰ったサンプルを研究し、試作を重ね、何度もヨーロッパへ足を運びました。
一年後の1971年に、日本最初のプレーンヨーグルトとして「明治プレーンヨーグルト」を発売。
そして1972年にはブルガリアの国名使用許可を得て1973年に「明治ブルガリアヨーグルト」に名称変更しました。
当初は「明治プレーンヨーグルト」として発売されましたが、これにはちょっとしたウラ話があります。
開発中から「明治ブルガリアヨーグルト」というネーミングを考えていたのですが、
「ヨーグルトは民族の心、他国民が作ったものにその名を貸すわけにはいきません」と断られてしまったのです。
しかし、ブルガリア国はヨーグルトの故郷であり、その国のブルガリア菌を使用していることなどから、「どうしても本物のブルガリアヨーグルトを日本の食卓に届けたい」という熱意を伝え、1972年にブルガリアの国名使用許可を得ました。
1971年発売当時の
明治プレーンヨーグルト
-
明治プレーンヨーグルト発売
1972年5月のブルガリア大使館からの国名使用許可を受け、1973年12月に明治ブルガリアヨーグルト発売。
1971 年
明治プレーンヨーグルト1973 年
明治ブルガリアヨーグルト
プレーン1970年代
-
1980年代
現在の容器形状への変更
より生理活性作用のすぐれる「LB51菌」を使用し、「明治ブルガリアヨーグルトLB51」として発売。
1981 年
明治ブルガリアヨーグルト
プレーン1984 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB51 プレーン1987 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB51 プレーン1988 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB51 プレーン1989 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB51 プレーン -
乳酸菌をラクトバチルス・ブルガリカス2038株とストレプトコッカス・サーモフィラス1131株に変更し末尾をとった「明治ブルガリアヨーグルトLB81」へリニューアル。
特定保健用食品に認定。
1990 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB51 プレーン1991 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB51 プレーン1993 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン1995 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン1996 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン1999 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン1990年代
-
2000年代
明治製菓と経営統合。
それに伴い、企業ロゴ変更。2000 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2001 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2003 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2005 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2006 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2007 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2008 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2009 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2009 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン -
2010 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2012 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2014 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2017 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2018 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2010年代
-
2020年代
2020 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2022 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン2023 年
明治ブルガリアヨーグルト
LB81 プレーン
「明治ブルガリアヨーグルト」に使われている乳酸菌は、桿菌のブルガリア菌(ラクトバチルス・ブルガリカス)と球菌のサーモフィラス菌(ストレプトコッカス・サーモフィラス)で、古来ヨーグルト作りに使われてきた菌です。
この2種類を乳に混合接種すると、まず生育の早いサーモフィラス菌が、乳の中のわずかなアミノ酸やペプチドを利用して増殖し、同時にブルガリア菌の生育に必要な蟻酸(ぎさん)をつくります。
するとブルガリア菌はこの蟻酸を取り込んで増殖し、同時にサーモフィラス菌の増殖を促進するアミノ酸やペプチドをつくります。
この相乗効果で乳酸を多量に生成し、短時間でおいしいヨーグルトを作りだします。
「明治ブルガリアヨーグルトLB81」には、ブルガリア菌とサーモフィラス菌という2種類の乳酸菌が使われています。
商品名の「LB81」は、乳酸菌の菌株ナンバーに由来しており、「LB」は、乳酸菌を意味するLactic Acid Bacteria(ラクティックアシッドバクテリア)の頭文字、「81」は、使用菌株である「ブルガリア菌2038株」と「サーモフィラス菌1131株」の末尾番号を組み合わせたものです。
日本のように原料乳の品質や味にあまり差がない場合、はっ酵のスターター(はっ酵を引き起こすために添加する微生物、この場合乳酸菌)によって、出来上がるヨーグルトの特徴が決まってきます。
明治ブルガリアヨーグルトのために選ばれた乳酸菌の証、それが「LB81」なのです。
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、
食事のバランスを。
1996年「明治ブルガリアヨーグルトLB81」は厚生省(現・厚生労働省)より特定保健用食品の表示許可を受けました。
※2009年9月1日より「特定保健用食品」の表示の許可は厚生労働省より、消費者庁に移管されました。
1日100g以上摂取することで、
腸内細菌のバランスを整える
おなかの調子を良好に保つ
などの効果が得られることが科学的に証明されています。
当社のヨーグルトで特定保健用食品に認定されているのは、「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン」のほか、「明治ブルガリアのむヨーグルトプレーンLB81」などのドリンクタイプヨーグルトもあり、100ml以上摂取することで同じ効果が得られます。
50年目の新製法、くちどけ芳醇発酵。
口に入れた瞬間のさわやかな酸味、時間差で押し寄せる濃厚なミルク感、最後はすっきりとした後味へ、ドラマチックにおいしさが変化します。
新製法のヒミツ①
くちどけ
くちどけ芳醇発酵によるヨーグルトの構造の変化
「超高温殺菌」により、従来の製法よりも細かく緻密で繊細なネットワークができ、くちどけとなめらかさが向上します。
しかし、それだけではヨーグルトが柔らかくなりすぎてしまいます。
そこで、乳脂肪球を意図的に通常よりも小さくする「脂肪微細化」を実施することで、微粒子化した乳脂肪球が乳たんぱく質の構造を補強し、ヨーグルトの十分な硬さが維持できます。
ヨーグルトの構造写真(共焦点レーザー顕微鏡)
くちどけ芳醇発酵の方が明らかにネットワークが緻密で強固になっています。くちどけ芳醇発酵により、ヨーグルトの硬さを維持しながら、なめらかで濃厚さを感じる風味を実現しています。
くちどけの比較
口のなかで小さい力でヨーグルトが崩れ、くちどけのよさを楽しめます。
新製法のヒミツ②
芳醇
くちどけ芳醇発酵のTDS分析(風味の時系列変化)
TDS
Temporal dominance
of
Sensations
喫食中、最も印象的に感じた(dominance)風味を経時的に評価していく手法。
複数の風味の変化(タイミングと継続時間等)を同時に測定できます。
口の中での風味変化
明治ブルガリアヨーグルトらしい爽やかな“酸味”を感じながら、ミルク風味を交互に感じる結果となりました。くちどけの良さにくわえて、爽やかな酸味とミルク風味が両立することで、芳醇なあじわいを楽しめます。
※機種によってはご視聴いただけない機種がございます。
テレビコマーシャルの最後に聞こえてくる
♪明治ブルガリアヨーグルト♪のサウンドロゴをご存じでしょうか?
みなさんの記憶に残る、この親しみやすい音楽は、森田公一氏の作曲によるものです。
CM放映時に、当時は「ブルガリア」という聞き慣れない商品名を、
親しみを持って、早く覚えていただけるようにと作られました。
パッケージの「ヨーグルトの正統」という言葉は、
ヨーグルトの本場ブルガリアの何千年にもわたる歴史によって、おいしさと自然の力が裏付けられていることを表現しています。
ヨーグルトの本場ブルガリアの人々の健康を支え続けてきたヨーグルトは、この国の持つ豊かな自然と風土の融合により奇跡的に生まれ、
受けつがれてきました。
そこには、家族への愛情や健康への願いが込められています。
そのヨーグルトをそのまま、
日本の食卓へお届けしているのが「明治ブルガリアヨーグルト」。
日本で最も歴史のある正統ヨーグルトです。
1970年代、株式会社 明治とブルガリア国との技術提携により、海を渡ってきたヨーグルト菌を、
当社は絶やすことなく大切に育み続けています。