以前に「パザルジク」というブルガリア南西部の街を旅行した際、訪れた公園がとても面白かったので紹介したいと思います。(ただ、残念ながらブルガリアのCOVID-19の感染状況があまりよくないため、今回は友人の協力のもとリモート取材を行いました。※2021年12月現在)
ブルガリアの中央に位置する「上トラキア平野」は、約160~180kmにわたり黒海まで続きます。また、「マリツァ」という川がリラ山脈から流れ出ていて、この平野を横断し、その後、トルコとギリシャの国境を接しながら、エーゲ海に注いでいます。「マリツァ川」沿いの「上トラキア平野」の西の街が「パザルジク」(Пазаржик・Pazardzhik)です。オスマン帝国時代に、周辺の村の人が交易をするために開かれた市場、「パザル」(пазар・Pazar)があったということから名付けられました。この街は、私が住むブラゴエフグラッドのお隣に位置し、人口も同じくらいですが、低地なので夏はブラゴエフグラッドよりも暑く、日本の猛暑を思い起こさせる街です。
パザルジクにある公園の名前は、「パーク オストロフ スヴォボダ」(парк остров „Свобода“・park ostrov Svoboda)で、ブルガリアの人たちは「パーク オストロフ」と呼びます。「オストロフ」(Остров・ostrov)は「島」という意味で、文字どおりマリツァ川に浮かぶ中州の島が公園になっています。たびたび起こっていた川の氾濫に備えるため、1900年頃からこの島の整備を始め、最初に陸上競技場を作りました。それは現存しており、きれいに整備された陸上トラックや運動場を1グループにつき1時間、誰でも自由に使うことができます。
島は街の南端に位置しており、橋を渡ってアクセスできます。朝6時から夜0時30分までゲートは開かれており、入園は無料です。園内には動物園も併設されているため、犬と一緒に入ることは禁止されています。
この動物園には、ライオンやトラという大型の肉食動物、馬やラマ、ウサギなどの草食動物が飼育されており、すべて無料で見られます。私の推しは、トラです。こんなにも近くでかっこいいトラを見られるところはなかなかないと思います。ヤギなどは、人懐っこいので檻の近くまで来てくれます。