ブルガリアには多くのスキーリゾートが点在しています。その中でも一番有名な場所はバンスコ(Банско, Bansko)というピリン山脈の麓に位置する町で、標高が925mもあります。1月の平均気温は1.9度、積雪量が多いエリアです。雪のない夏もさまざまなアクティビティを楽しむことができ、国際的な音楽フェスティバルも定期的に開催されています。ブルカリア国内だけでなく、ヨーロッパ中から観光客が一年中訪れているとても賑やかな町です。
バンスコ市内は、ブルガリアの古い家や道も残しつつ、とてもよく整備されています。中心部をグラズネ(глезна, glazne)と呼ばれる川が流れており、山の雪が溶ける6月は特に水量が増すことで知られています。私が訪れた時期も多くの水量が流れており、その姿と轟音に圧倒されました。
今回は、ピリン山脈の方に向かうバンスコではなく、山の麓の平坦な道を歩くルートを散策してみました。この道はインターネット上ではほとんど情報が得られず、知る人ぞ知るというような道で人があまり歩いていません。この日も一組のブルガリア人グループの観光客しか見かけませんでした。
ピリン山脈の麓を歩いていくと、山の方から流れている小川に出合うこともありました。草原には牛や馬が放たれており、とても歩きやすいコースです。最後は山を登り、最終的には2時間かけて小さな沢までたどり着くことができました。下り道では、リラ山脈とロドピ山脈を眺めることができて大満足でした。有名な観光地もいいですが、有名ではない分人が少なく、十分に自然を満喫することができました。