ブルガリア人の友人たちとボイコヴェッツ(Бойковец, Boykovets)という村を訪ねました。宿泊施設には、ホテルやアパートメントなどさまざまなタイプがありますが、この村の施設の説明に「別荘」と書いてあったため、友人たちと興味持ち、泊まることにしました。
ボイコヴェッツは首都があるソフィア県内に位置していますが、市内から100kmぐらい離れており、スタラ・プラニナと呼ばれる山脈の中にあります。スタラ・プラニナ山脈は広葉樹林が多く茂っており、この村は、広葉樹であるブナ林に囲まれていました。
村には馬や牛、ヤギが放し飼いされており、私たちも遭遇しました。中でも放し飼いの馬にあうことはブルガリアでも珍しいため、村人に理由を聞いてみました。これらの馬は、山から伐採した木を運ぶために飼っているとのことでした。
村に流れているスハ(Cуха, Suha)川は、「乾いている」という意味がありますが、私たちが訪れたときには、雪解け水の影響で川の水量は多かったです。「まったく乾いていないじゃない!(笑)」というツッコミを友人たちと言いながら、みんなで楽しい時間を過ごしました。
この村の住民は約100人ですが、現在多くのソフィア市民の別荘が建っています。また、以前は有名な詩人やミュージシャンも住んでいたそうです。村は、平日はとても静かですが、祝日や週末になると人は増えるようです。私たちが泊まった建物は、オーナーの家の隣に建っており、昔は馬や牛、羊などを飼育していた場所だったとのこと。キッチンもついていて、とてもきれいにリノベーションされていました。
夜は冷えるからと、オーナーは薪ストーブを焚いてくれました。そして私たちは村の唯一のお店で買った野菜でサラダを作り、オーナーから塩コショウなどの調味料を貸してもらいました。夜は外出の約束があったようで、オーナーから、今晩は使わないからテーブルの上に置いておくよう言われました。ボイコヴェッツの別荘の、とても自由な村暮らしが垣間見られて興味深かったです。