長い冬も終わり、最近は温かい日差しが感じられ、お出かけにぴったりの季節になりました。今まで家の中にこもりがちだった人達も、思い思いの場所に散歩に出かけます。ブラゴエフグラッドの周りには多くの自然がありますが、一番手軽で人気の散歩スポットは、バチノヴォ公園です。
バチノヴォ公園(Bachinovo Park)は、リラ山脈のふもとブラゴエフグラッドの北にあります。街の中心からブラゴエフグラッド・ビストリッツァ川沿いに、約3.5kmの自転車歩行者道が伸びていて、公園まで歩いていくことができます。
この公園は、自然豊かで多くの野鳥が見られ、夕方や土日にはさまざまな世代の人が散歩を楽しんでおり、人々の憩いの場になっています。そして、疲れたら休憩できるベンチもあちらこちらに置かれています。
昔、ここには「バチノヴォ」という村があったのですが、第一次世界大戦後、徐々に村民が街に移動していき、1950年代にグラゴエフグラッドの都市計画が進みました。その時にこの公園が造られ、もともとあった村の名前をとって「バチノヴォ公園」と命名されたそうです。
公園の中心には人工の池があり、白鳥、黒鳥、鴨たちが泳いでいます。夏には、白鳥のペダルボートで遊んでいる人も見かけます。そして、子ども用の遊具や大人用の屋外健康器具は、誰でも無料で使え、ドッグランでは犬と散歩している人もいます。
また、公園に隣接している「ココランディア」という子ども用の屋外施設には、木々の間にロープが張り巡らされている遊具があり、年齢に応じて障害物コースを選び遊べます。
ポップコーンやスイートコーンが売っている屋台や、ブルガリアの伝統料理が食べられるレストラン(ブルガリア語で「メハナ」)が公園内にあるので、お腹を満たせるのも魅力。湧水が沸いている所も2つあり、のどが渇いても安心。週末には車で公園に来て、並んで何リットルも水を汲んでいる人も多くいます。