2022 3Mar.

冬のメルニック

ブルガリアの国の大部分の地域は大陸性気候ですが、ギリシャとの国境付近にある南部は地中海性気候に属します。そのため、ブルガリア国内のほかの地域とは少し異なる植物などを見ることができます。今回訪れたメルニック(Мелник・melnik)という町も地中海性気候で、赤ワインが有名です。メルニックの周辺にはぶどう畑が広がり、多くの場所で赤ワインが売られています。

ブルガリアの首都・ソフィアよりも、ギリシャの第二の都市・テッサロニキに近い南西の町メルニックは、ブルガリアの行政区分で一番小さい「市」としても知られています。人口は約160人(2020年12月現在 国立統計研究所 人口統計調査参照)。周囲を山々に囲まれていて、町のどこからでも奇妙な形の砂岩を建物の背後に見ることができます。また、1階より2階、2階より3階と、上の階が広い造りの伝統的なブルガリアの家が保存されていて、昔ながらの町並みを感じられます。

メルニック滞在中に、ロジェン(Рожен・rozhen)という隣の村に山道を通って行く片道2時間半の散策コースを楽しみました。その村にある中世の時代に建てられたロジェン修道院に行きたいと思っていたのですが、オフシーズンのためか、あと700メートルというところで道が崩れて通れなくなっており、結局、行くことができませんでした。メルニックーロジェン間は車道もあり通年バスが通っていて10分くらいで行けるそうですが、今回は山道を歩いたために行けず、とても残念でした。

メルニックはブルガリアの中で暖かい地域ですが、今回は冬だったこともあり、訪れた日に雪が降ってしまい、気温の違いをあまり感じられませんでした。ひとけがなく、見たかったワイン博物館も閉まっていました。しかし、この一回の旅行で、通常の町の写真のほか、雪化粧されている町の写真も撮ることができました。天気には恵まれませんでしたが、景観はとてもきれいでした。


  • メルニック周辺の地図

  • 町の中心地にあるお土産屋さん

  • 家の後ろに砂岩の山が見える

  • ロジェンに行く山道

  • 夜の様子

  • 雪が積もった町

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