多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第10回目はフィンランド共和国です。大自然に囲まれた北欧諸国のひとつ、フィンランド。今回は国内のインターネットサービス企業で働くヨハンナさんに、日本人も大好きな〝サーモン〟を使った料理を教えていただきます。
楽天レシピマーケティング担当。趣味は音楽と料理。
日本に興味があり、フィンランドの大学に在学中に、交換留学制度を使って2008年に来日したのが最初のきっかけです。1年間在学してフィンランドに戻りましたが、将来日本で働きたいという気持ちが強くなり、修士課程修了後に来日して日本で就職しました。現在は、『楽天レシピ』というレシピ検索サイトのマーケティングを担当しています。
あんこですね。甘くした豆はフィンランドでは食べないので。それから和食に出てくる、砂糖を使った甘辛い味付けです。今は慣れましたけどね。フィンランドの料理の味付けは、塩・こしょう・ハーブという感じで全体的に薄味なんです。
プレーンヨーグルトも売っていますが、甘いフレーバーが多いかもしれません。どちらも1Lの牛乳パックに入った状態で、沢山売られていますよ。種類も豊富で、大手乳業メーカーでは、ヨーグルトだけで100種類以上もの商品がある程です。ヨーグルト以外にも、viiliという“伸びる”乳製品や、rahkaという脂肪がほとんどなくお菓子作りによく使われる乳製品など、フィンランドは乳製品が豊富なんです。
朝食では、ヨーグルトにベリーやジャムを混ぜて食べますね。朝だけに限らず、食後でもビルベリー(北欧の森で実る野生のベリーでブルーベリーのようなもの)やラズベリーなどを乗せて、デザート感覚で食べることもあります。また、料理に使う場合は、kermaviiliというヨーグルトより濃厚な乳製品を使うのが一般的です。舌触りはパンナコッタに似ています。
フィンランドでは、学校の給食や学食のメニューにもあります。家庭で作る場合は、ほぼディナーですね。フィンランドは共働きの家庭が多いので、手早く美味しく作ることができるこの料理は、人気が高いのです。
サーモン
2切
塩
少々
黒こしょう
少々
ピンクペッパー
4~5粒
ディル
飾り用に少々
レモン
輪切り2切
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
(水切りしたもの)
大さじ
3~4
ディル
1/2~1パック
ピクルス
1本
マヨネーズ
小さじ2
マスタード
小さじ1/2
塩
お好みで
サーモンに塩をまぶし、5~10分おく。水気をしっかりとふく。
天板にクッキングシートをしき、1のサーモンをのせ、黒こしょうをまぶす。さらにピンクペッパーを砕きながらまぶし、180℃に予熱したオーブンで10分ほど焼く。
ヨーグルトタルタルソースを作る。ディルは葉の部分をみじん切りに、ピクルスもみじん切りにする。ソースの材料を全て混ぜる。
皿に盛り付ける。ヨーグルトタルタルソースを敷いたところに、サーモンをのせ、レモンとディルを飾れば完成! (※今回はマッシュポテトも添えてみました。)
日本人にとっても、昔から馴染みが深い食材であるサーモン。近年、アンチエイジング効果が期待できると言われ、人気が再燃していますね。ふっくらと焼き上がったサーモンに、ヨーグルトを使ったさっぱりとしたタルタルソース。油を使っていないので、とてもヘルシー。ご飯にもパンにも合うレシピです。(by記者)
ヨハンナさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!