多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第2回目は、酪農大国フランスから。牛乳にヨーグルト、バター、生クリーム、チーズ…と沢山の乳製品が作られているフランスでは、国を挙げて乳製品を推進しているそうです。今回は、フランス南東部にあるリヨン出身で、フランスの家庭料理の講師のベレンジェールさんにご登場いただきました。
ベレンジェールさんから教えていただくヨーグルト料理は、「苺のシャルロット」。見た目も美しいデザートをご紹介いただきます。
Niki’s Kitchen英語料理教室のフランス家庭料理講師。趣味はマラソン。
夫の海外赴任に同行する形で、2005年に来日しました。その時に通った日仏の語学学校の先生に、「日本人にフランス料理を教えてみたらどう?」と提案され、はじめてだったけど面白そうなので、試しに1カ月に1回というペースで自宅で料理教室をはじめました。2008年にいったん帰国。2回目の赴任が決まったら、本格的に料理教室をやろうと思ったので、フランスにいる間、フランス料理学校に1年間通いました。そして2014年から2回目の赴任が決定。日本人に英語を教えながら料理教室が出来るNiki’s Kitchenをインターネットで知り、迷わず応募しました。
フランスの料理と比べて、日本の料理はシンプルですね。素材そのものの味を引き出すように作られた料理が多いと感じました。季節の旬のものをいただくという習慣も素敵。それから、蕎麦屋、うどん屋、鉄板焼き屋、寿司屋など、料理ごとの専門店が多いのもとても驚きました。
フランスでは“健康のために乳製品を沢山食べましょう”というスローガンがあるくらいで、フランス人はよく乳製品を食べています。スーパーに行くと、ヨーグルトはプレーンヨーグルトはもちろん、20種類くらいフレーバーがあります。ヨーグルトのほかには、フロマージュ・ブラン、バターや生クリーム、チーズ…とフランス人と乳製品は切っても切れない関係です。
キュウリの冷製スープなど、ヨーグルトを料理に使うこともありますが、日本と同じようにフランスでも朝食やデザートとして食べることが多いですね。
シャルロットケーキの発祥は色々な説がありますが、冷やしてババロアのようなスタイルにしたのはフランスに来てからのようです。フランスでは各家庭でオリジナルのレシピが存在します。私のようにヨーグルトを使用する家庭もあります。ヨーグルトを入れることで口当たりが軽くなるし、ヘルシーになるのでオススメです。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
220g
板ゼラチン
9g
生クリーム
200ml
※乳脂肪分35%がおすすめ
いちご
400g
※4~5個は別にとりわけ、細かく刻んでおく
レモン汁
1個分
砂糖
60g
水
200ml
砂糖
50g
レモン汁
1個分
フィンガービスケット
20枚程度
※フィンガービスケットはオンラインで購入できます。
生クリーム
100ml
いちご
適量
ミント
適量
板ゼラチンを冷たい水につけ、ふやかしておく。生クリームはボウルに移し、冷凍庫で10~15分冷やしておく。
いちごは4~5個は細かく刻み、残りはミキサーにかける。(飾り用はお好みで)
レモン汁を小鍋に入れ火にかける。ふやかした板ゼラチンを加え、よく溶かす。
ヨーグルト、砂糖、2のいちごのピュレを混ぜたところに、3を加え、よく混ぜる。
1の生クリームを角が立つまで泡立て、4と合わせ混ぜる。
シロップを作る。水200mlを沸かし、砂糖とレモン汁を入れてよく混ぜる。
レディーフィンガービスケットを6のシロップに軽く浸し、ケーキ型の側面と底に並べる。
型の半分の高さまで、5のムースを流し込む。2の細かく刻んだいちごを均等に散らし、残りのムースを流し入れたら、冷蔵庫で2~3時間冷やし固める。
型から取り出し、生クリーム、いちご、ミントを飾り付ける。
ふわふわの食感で、口に入れるとなめらかに溶けていきました。
ヨーグルトを使っているのでほどよい酸味があって、後味さっぱり。思わず食べ過ぎてしまいそうです!
(by記者)
ハチミツやジャムなどをかけていただくのが一般的ですが、私が生まれ育ったリヨンでは、ハーブと塩で食べる習慣があります。
ベレンジェールさん、ありがとうございました。
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!