多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第34回目はマケドニア共和国。東ヨーロッパのバルカン半島に位置するマケドニアは、ブルガリアやセルビア、ギリシャなどに囲まれている国です。今回はマケドニアの東部最大の都市、ストルミツァ出身のターニャさんに、ヨーグルトを使った料理を教わりました。
文章を書いたり、料理をしたり、旅行をしたりする事が好きです。そしてとにかく私も家族も日本のすべて(人、食べ物、芸術、建築)が大好きです!
私は、幼い頃から、日本は「勤勉で、ハイテクが進んだ国」のイメージがあり、憧れていました。
夫も日本の文化が好きで、10年前に一度家族で旅行に来ています。夫の転勤が日本に決まったときは、夫婦で喜んだものです。4年前から日本に住んでいますが、いまだに驚きに満ちた毎日です。特に東京は、大都会の街でありながら、新宿御苑や明治神宮など自然が豊かで静かな場所もあります。そして安全です。このような街は、世界でも類を見ないのではないでしょうか。
地中海性気候と大陸性気候の2つの気候帯の重なる部分に位置しています。冬は寒く湿度があり、夏は40℃を超すこともあるくらい暑く乾燥しています。また、諸外国に輸出する程、様々な野菜やハーブ、果物が豊富に育ちます。私の生まれ故郷のストルミツァは、マケドニアの南東に位置し、農業の中心地でもあります。ブルガリアやギリシャも、車で30分くらいの距離にあります。
驚かれるかもしれませんが、主な乳製品といえば「ブルガリアのヨーグルト」です。マケドニアでは、「Kiselo Mleko(キセロ・ムレコ)」と呼ばれています。(いわゆるサワーミルクのことです)牛乳から作られるヨーグルトのほか、羊やヤギの乳から作られるヨーグルトも人気です。また、「Urda(ウルダ)」というクリームチーズは、マケドニアのあらゆる料理に使われています。マケドニア料理は、乳製品の多様性と質の高さでよく知られています。
最も食べられているのは、牛乳で作られたプレーンタイプ。朝食や昼食、夕食時にも食べます。マケドニア人はパイ料理に添えて食べるのが好きです。私はよくピザやクロワッサンなどに添えますね。クルミやハチミツ、イチジクとの組み合わせも最高です。「ブルガリアのヨーグルト」レシピは、それだけでも1冊本がかけるくらい、たくさんあるんですよ。
ストルミツァの伝統的なデザートです。このケーキには2つ特徴があり、1つ目は乳製品をたっぷり使うこと、2つ目はたっぷり甘いシロップを使うことです。これは中東の影響が色濃く出ていますね。一年を通して食べられていて、夏の暑い日によく冷やして食べたり、新鮮なフルーツと一緒にいただくのもおすすめです。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
250g
小麦粉
150g
卵
4個
ベーキングパウダー
10g
セモリナ粉
100g
カッテージチーズ
200g
バター
100g
砂糖
500g
水
200g
バニラエッセンス
2~3滴
レモン
1個
<下準備>
オーブンを200℃で予熱する。
小麦粉をふるいにかける。
ボウルに卵を入れ、ミキサーでしっかりと泡が立つまで混ぜる。
2に1、ベーキングパウダー、セモリナ粉を加え、混ぜる。
3にヨーグルト、カッテージチーズを入れ、混ぜる。
バターは、電子レンジ600Wで1分ほど溶けるまで温める。
5のバターを少量、鍋に塗る。
4に5の溶けた残りのバターを加え、混ぜる。
鍋に7を入れ、表面を平らに整える。
200℃に温めたオーブンで50分焼く。(表面がコハク色になるまで焼く。)
焼きあがったら、鍋の上でケーキを縦・斜めの順に切り、ワンカットをひし形にする。
鍋に砂糖と水を入れ、バニラエッセンスを2~3滴加え、火にかけ、シロップを作る。
10の上に、輪切りのレモンを飾り、11をかける。
お好みで、冷蔵庫で冷やす。
セモリナ粉の素朴な味にシロップがしっとり染みこんでいて、甘さの中に、ほんのりヨーグルトの酸味を感じます。寒い冬の午後、温かいコーヒーや紅茶と一緒にいただきたいお菓子です。
(by記者)
ターニャさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!