多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第4回目はポーランド出身のタルラロ・バルトさんに、ビーツという野菜を使った冷製スープを教わります。ビーツの見た目は赤かぶに似ていますが、サトウダイコンの仲間。甘く、きれいな赤色が特徴です。ビーツは栄養価が高いので、近年日本でも注目されている野菜。夏バテで食欲がないときにも最適です。
小学校の英語指導アシスタント。翻訳家。趣味は合気道。禅。「獺祭(だっさい)」に出合ったことで、大の日本酒好きに。
東洋思想の影響を受けたポーランドの貴族たちは戦時中、日本の器や浮世絵を集めていました。私も黒澤明監督の映画や日本の漫画などを見て、いつか行ってみたいなと思っていました。初めて日本に行ったのは1999年。友人に誘われて京都や奈良などを旅しました。日本の禅の精神などを間近でみて、すっかりはまってしまったんです。数年後にインターンシップで再来日。大学卒業後は日本で働くことを決意しました。現在は小学校の英語の授業でアシスタントをしたり、翻訳の仕事をしています。
梅干しはすっぱくて驚きました。(笑)でも、今では夏バテ防止にトライすることがあります。納豆は毎日食べるほど好きですよ。生卵をかけて食べるのがお気に入りです。
スーパーでは甘くないヨーグルトも売っていますが、どちらかと言うと、甘い味の付いたヨーグルトが多いと思います。
朝食に食べることもありますが、食後のデザートとして食べることが多いです。
ポーランドでは、「ボトフィンカ」と呼んでいる料理です。ボルシチのことですね。「ボルシチ」はロシアなどの温かいスープを連想する人も多いと思いますが、こういった冷たいスープもボルシチです。サワークリームを入れる家庭もありますが、ヨーグルトにすればカロリーを抑えることができるし、爽やかです。パンと一緒にランチとして食べていました。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
400g
スイスチャード
1束
ビーツ
大1個
(小さい場合は2~3個)
水
300ml
固形コンソメスープの素
1個
レモン汁
1/2個分
きゅうり
1/2本
ラディッシュ
2個
スプリングオニオン
(小ねぎ)
3~4本
生クリーム
100ml
塩
少々
こしょう
少々
ディル
適量
スイスチャードを4~5cmに切る。
ビーツはよく洗い、葉元と根元を切り落とし、1cm厚さの半月切りに切る。
鍋に水を入れて火にかけ、固形コンソメスープの素を煮溶かす。レモン汁を加え、2のビーツを5分ほど煮る。
3のビーツを取り出し、粗熱がとれたら皮をむき、1cm角に切る。それをもう一度鍋に戻し、1のスイスチャードを加え、2分ほど煮る。鍋からボウルに移し粗熱をとってから冷蔵庫で冷やす。
きゅうりは2cmの棒状に切り、ラディッシュは薄い輪切り、スプリングオニオンは1~2cm幅に切る。
4に5とヨーグルト、生クリームを入れて混ぜる。塩、こしょうで味を調えたら、器に盛り付け、ディルを飾って出来上がり!
見た目も真っ赤、切っても真っ赤なビーツ。ヨーグルトに混ぜるときれいなピンク色に変わり、作っている最中からとてもワクワクする料理でした。味は甘いかぶに似ています。ビーツが手に入らない場合は、赤かぶを代用してもいいかもしれません。さっぱりしていてたくさん野菜がとれるので、食欲のない朝に食べてみたいです。(by記者)
タルラロさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!