多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第42回目はニュージーランド。太平洋の南西端に位置し、日本列島のように南北に長い島国です。クライストチャーチ出身のダミアンさんに、ヨーグルトを使ったスイーツを教わりました。
家族・息子と過ごす時間は、とても楽しいです。
趣味としては、ランニング、スノーボード、旅行です。
旅行でオーストラリアに訪れていたときに、日本から旅行に来ていた妻と出会いました。私はクライストチャーチのレストランでシェフをしていましたが、地震の影響で仕事が厳しくなり、2年前に妻と一緒に来日しました。現在はレストランでシェフをしながら、インターナショナルスクールの料理クラブの子どもたちに、料理を教えています。
主食はパンやマッシュポテトで、牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉など肉をよく食べますね。肉の塊や野菜を土の中に埋めて、上に土と葉をかぶせて焼く「ハンギ」という豪快なバーベキューがあります。先住民族の伝統的な料理で、お祭りのときに行われます。肉よりも高価ですが、魚介類も食べますよ。例えば、ムール貝の仲間である「グリーンマッスル」と呼ばれる貝が有名です。
また、ニュージーランドのレストランでは、“ファーム・トゥ・テーブル(Farm to table)”と呼ばれる地産地消のスタイルが流行しています。
ニュージーランドは酪農王国で、あらゆる乳製品を自国で生産しています。中でもチーズの種類は豊富です。牛の乳で作られたセミハードタイプのコルビーチーズやチーズダニを使って発酵させたエダムチーズ、ヤギの乳で作られたゴートチーズ(シェーブルチーズ)などがあります。
もちろんヨーグルトはスーパーでも売っていますが、ホームメイドも多いです。私の母は1度に1~2リットルほど作っていました。ディップやドレッシング、ソースなどを作って野菜や肉料理と合わせて食べます。
日本ではあまり見かけませんが、ニュージーランドのスーパーではプロテイン入りのヨーグルトが並んでいます。フローズンヨーグルトもポピュラーです。
「くるみ入りヨーグルトバナナブレッド」は、ニュージーランドのコーヒーショップで人気のメニューです。朝食や午後のおやつにコーヒーと一緒にいただきます。バナナの代わりにナツメヤシやラズベリーを入れたものもあります。トーストしてバターを塗ってもおいしいですよ。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
100g
サラダ油(分量外)
適量
バター(常温)
125g
三温糖
200g
卵(Mサイズ)
2個
小麦粉
400g
ベーキングパウダー
5g
シナモンパウダー
5g
牛乳
100ml
重曹
5g
バナナ
2本(皮つき300g)
くるみ
100g
<下準備>
オーブンを170℃に予熱する。
バターを常温に戻しておく。
ケーキ型にサラダ油(分量外)を塗り、クッキングペーパーを敷く。
<生地を作る>
ボウルに、バター、三温糖を入れハンドミキサーでよくかき混ぜ、クリーム状にする。
4に卵を1個入れ、混ぜる。途中でさらに卵を1個加え、よく混ぜる。
(卵を2回に分けて入れることで、生地が綺麗に仕上がります。)
ザルに小麦粉、ベーキングパウダー、シナモンパウダーを入れ、ふるう。
牛乳に、重曹をいれる。
5に7を入れ混ぜる。さらに、ヨーグルトを加えよく混ぜる。
(スクランブルエッグのような見た目になるまでよく混ぜることがポイントです。)
ボウルにバナナを入れ、フォークでつぶす。
8に9を入れ、泡だて器で混ぜる。
10にくるみを加え、ゴムベラで混ぜる。
11に6を入れ、ゴムベラで混ぜる。
3のケーキ型に12を入れる。
オーブン170℃で45分~60分焼く。
(40分経ったら、表面の焼き色(こがね色になっていること)をチェック。竹串で生地がくっつかないかをチェックする。生地の表面の焼き色に応じて、残りの焼き時間を調整する。)
別の2~3ヶ所、竹串でさして生地がくっつかなければ、オーブから出し、生地をボードにのせ、スライスして完成。
ヨーグルトのおかげか、しっとりとした食感です。暑い日は冷やしてもおいしいですし、トーストしてあたたかいうちにバターを塗ると、とてもリッチな味わいです。
(by記者)
ダミアンさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!