多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第41回目はパレスチナ。地中海に面した中東にあります。今回はガザ地区出身のイブさんに、ヨーグルトを使った家庭料理を教わりました。
パレスチナの伝統的な刺しゅうが趣味。テーブルクロスなどを装飾して楽しんでいます。
私はもともとパレスチナで学校の先生をしていました。夫の仕事の都合で、16年前に家族で来日しました。夫は駐日外国公館で働いています。
主食はパン。円形の薄い「ホブズアラビー」と呼ばれるパンで、中は空洞になっていてその中に具材を入れて食べます。ひよこ豆やチキン、ビーフなどをペースト状にした「ファタ」や、水切りヨーグルトをディップして食べることもあります。また、お米を使った料理もあります。「マクルバ(マクルベ)」は“ひっくり返した”という意味を持つお米料理で、鶏肉や牛肉のどちらかを使い、肉と米を層にして炊きます。最後に大皿にひっくり返して盛りつけをする、おもてなし料理のひとつです。
乳製品は輸入に頼らず、自国で生産しています。「ベビークリーム」というヨーグルトよりも固くチーズのような乳製品があり、日本でなかなか手に入らないため、私はときどき自宅で作っています。リコッタチーズを作ったときに出るホエーに、コンスターチと砂糖を加えて煮詰め、最後にまたリコッタチーズを加えて作ります。
日本と同じように朝食時に食べますし、ランチでも食べます。私たちパレスチナ人は、サラダやお菓子に使うことも多いですね。
アラビア料理の伝統的なセモリナ粉を使ったお菓子は、ローズウォーターやシロップなどを浸したとても甘いケーキが多いことで知られます。
例えば「Namura(ナムラ)」は、セモリナ粉を使ったケーキで、ピスタチオなどのナッツ類、粉砂糖をトッピングしたお菓子です。これにヨーグルトを加えてアレンジしたケーキもありますよ。
どちらも水切りヨーグルトとオリーブオイル使った簡単な家庭料理です。パレスチナ地域は古代からオリーブを栽培しており、オリーブオイルを使った料理はとても多いんですよ。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
800g
塩
小さじ1
オリーブオイル
適量
パプリカパウダー
お好みの量
ブラックシード
(黒ごまで代用可)
お好みの量
ザータル
(ミックスハーブ
スパイスで代用可)
お好みの量
ミントの葉
1枚
※ザータルとは、オレガノ・バジル・タイムなどのハーブをミックスした中東で使われているスパイスのことです。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
800g
塩
小さじ1
ブラックシード
(黒ごまで代用可)
適量
レッドペッパー
適量
オリーブオイル
適量
レタス
1枚
<レブナ(ヨーグルトサラダ)>
ざるの上に清潔なふきんを敷き、
ヨーグルトを流し入れる。
1のヨーグルトを流し入れたふきんを固く結び、冷蔵庫で一晩置き、水きりヨーグルトを作り、塩を入れ混ぜる。
冷蔵庫から2を取り出し、皿によそう。
3の水切りヨーグルトをスプーンで飾り付ける。
4にオリーブオイルをお好みの量かける。
5にミントの葉を飾り、お好みでパプリカパウダー、ブラックシード、ザータルをかける。
<ジブジブ(ヨーグルトボール)>
ざるの上に清潔なふきんを敷き、
ヨーグルトを流し入れる。
7のヨーグルトを流し入れたふきんを固く結び、冷蔵庫で二晩置き、水きりヨーグルトを作り、塩を入れ混ぜる。
8を丸めて、ブラックシードとレッドペッパーを付ける。
9をオリーブオイルに漬ける。
レタスの上に10を盛り付ける。
<仕上げ>
6(レブナ)と11(ジブジブ)をホブズアラビー(ピタパン)と一緒に盛り付け、完成。
水切りヨーグルトにオリーブオイルを組み合わせると、非常にリッチな食感になり、新しい発見でした。どちらの料理も簡単にできるので、ホームパーティなど人が集まるときに重宝しそうです。お酒のおつまみとしても楽しみたいと思いました。
(by記者)
イブさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!