多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第40回目はアメリカ合衆国。国土は日本の約25倍、北アメリカ大陸に位置する広大な面積を持つ国です。今回はカリフォルニア州・サンフランシスコ出身のロバートさんに、ヨーグルトを使ったデザートを教わりました。
ランニングが趣味で、東京マラソンに出場したこともあります。
カリフォルニアで20年以上、レストラン業界に携わってきました。日本に支店がある企業で働いていたとき、神戸店のオープンのためにトレーニング講師として来日したことがきっかけです。日本人の女性と出会い、アメリカで結婚。子どものことを考え、日本に移住することを決心。優れた日本の教育システムや治安の良さなどにひかれたからです。
カリフォルニアは南北に長く、西海岸性気候や地中海性気候、ステップ気候など地域によって気候が異なります。食文化はフレンチ、イタリアン、メキシコ料理、中国料理、日本料理など多彩です。“カリフォルニアロール”と名付けられた巻き寿司が人気なように、寿司もポピュラーです。食通が多く、東京の食文化と同じように様々な国の料理が根付いていると考えていいと思います。肉類が主食で、お米はサラダとして食べることが多いですね。
アメリカの中でもカリフォルニアは有数の酪農地域です。牛乳をはじめ、チーズやバター、ヨーグルトなど、日本で手に入る乳製品と一緒ですね。ただ、日本ではバターの種類が少なく価格も高いため、来日したばかりのときは苦労しました。
プレーンやフルーツ系など、日本のスーパーで見かけるフレーバーとだいたい同じで、無脂肪ヨーグルトやギリシャヨーグルトも並んでいます。日本と同じように、朝食やおやつ、デザートとして食べます。ヨーグルトを凍らせた冷たいフローズンヨーグルトも人気で、フローズンヨーグルト専門店もあります。
パンナコッタはイタリア発祥のデザートですが、西海岸の特産であるアメリカンチェリーとアメリカンバーボンを使い、カリフォルニア風にアレンジしてみました。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
180g
サラダ油(分量外)
適量
バニラビーンズ
1本
明治おいしい牛乳
180ml
明治おいしい生クリーム
180ml
砂糖
55g
塩
ひとつまみ
ゼラチン
10g
レモン汁
25ml
砂糖
100g
チェリージュース
100ml
※チェリージュースは、水またはアセロラジュースでも代用して作れます。
アメリカンバーボン
100ml
バニラビーンズ
1本
アメリカンチェリー
1パック
(230g)
<下準備>
ヨーグルトは水を切っておく。カップにサラダ油(分量外)を塗っておく。
<パンナコッタ>
バニラビーンズに切り込みを入れ、さやから種を取り出す。
鍋に牛乳、生クリーム、砂糖、塩、2のバニラビーンズを入れ火にかけ、沸騰するまで待つ。沸騰したら、フタをして10分待つ。
ボウルにゼラチンを入れ、レモン汁を入れ混ぜる。
3の鍋を再び火にかけ、沸騰直前になったら4のボウルに加え混ぜる。
5を鍋に戻して、ざるでこす。
6にヨーグルトを入れ、よく混ぜる。
1のカップに7を注ぐ。
8を最低でも2時間冷蔵庫で冷やす。
<チェリーソース>
鍋に砂糖、チェリージュース、アメリカンバーボン、バニラビーンズ、アメリカンチェリーを入れ、火にかけ煮る。
沸騰するまで待ち、アルコール分を飛ばす。
11のアルコール分をとばした後、ビンに入れて冷ましておく。
粗熱がとれたら、冷蔵庫に入れておく。
※時間が無い場合、11をボウルに入れ、氷水のボウルにあててチェリーソースを冷やす。
<仕上げ>
9に12をかけて完成。
ヨーグルトが入っていると気付かないほど、クリーミーで驚きました。アメリカンチェリーの赤いソースの色が、白っぽいパンナコッタに映えてとてもきれい。お皿に盛ると、まるでレストランでいただいているようで贅沢な気持になりました。
(by記者)
ロバートさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!