多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第39回目はインド共和国。南アジアに位置し、世界第2位の人口、そして日本の9倍もの面積を持つ国です。今回は、首都・ニューデリー出身のスワティさんにヨーグルトを使った家庭料理を教わりました。
旅行と料理が好きです。息子と過ごす時間を楽しんでいます。
2013年、夫の転勤で一緒に来日しました。夫婦ともに以前から日本が好きだったので、日本に定住することに決めました。今は子育てをしながら、フリーランスでテーブルコーディネーターの仕事をしています。
私が生まれ育ったニューデリーは北インドにあり、寒暖の差が激しい地域です。4月から9月くらいまでが夏で、5月・6月は酷暑。日中は40℃を超えます。7月・8月は雨期で湿度が高いです。12月から1月は10℃を切ることがあり、寒くなります。北インドの主食は、インド風のパンであるローティ(チャパティーやナンなど)。小麦粉を水でこねて焼いたものです。インドはイギリスの植民地だったため、西洋料理も根付いています。また、インドはベジタリアンが多いです。
インドは巨大な乳製品生産国です。牛乳・バター・チーズ・ヨーグルトなど自国で生産しています。バターオイル「ギー」やヨーグルトは、家庭で作ることが多いです。
インドの多くの家庭では、毎日たくさんのヨーグルトを使うため、家で大量に作ります。もちろんスーパーでも売っています。マンゴー味やジャグリーヨーグルトなどが人気です。“ジャグリー”とは精製してないお砂糖で、日本でいうと黒糖のようなものです。ニューデリーでは昼食や夕食時、お米や平らなパンと一緒にプレーンヨーグルトを食べます。ヨーグルトは古くから私たちインド人の料理の一部でした。肉料理に添えたり、サラダに混ぜたり様々です。バターミルクやラッシーなど、飲み物にもヨーグルトは使われています。
カードライスはインドの伝統的な食べ物で、暑い夏は冷やして食べ、体を冷やします。冬は温かいスープと一緒に食べます。簡単で栄養のある食事として愛されています。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
400g
米
150g
水
800ml
塩
少々
牛乳
100g
しょうが
50g
青とうがらし
2本
油
大さじ1
ヒング
小さじ1
(インドの香辛料で、にんにくのような刺激的な香りがします。オンラインショップなどで購入することができますが、入れなくても十分に美味しくお召し上がり頂けます。)
ウラダル
大さじ1
(インドの豆:uradal)
マスタードシード
大さじ1
赤とうがらし
2本
カレーリーフ
6~7枚
ピーナッツ
50g
カシューナッツ
50g
チャナダル
大さじ1
(インドの豆:chanadal)
コリアンダー
大さじ1
パクチー
適量
※ウラダル、チャナダルはインドの豆で、オンラインショップで購入することが可能です。入れない場合はピーナッツとカシューナッツの量を各々70gに増やしてください。
<下準備>
スパイス、材料を量り並べておく。
<ヨーグルトご飯>
鍋に米と水を入れ、ご飯を炊く。
ボウルに2のご飯、ヨーグルト、塩を入れ混ぜる。
3を冷蔵庫で5~10分ほど入れ、冷やす。
4に牛乳を加え、混ぜる。
<ご飯に合わせるスパイス&ナッツ>
しょうがは、みじん切りにする。
青とうがらしを縦半分に切り込みを入れる。
鍋に油を入れ、ヒングを入れる。
8にウラダルを入れる。
9のウラダルがきつね色になったら、弱火にしてマスタードシードを入れる。
10に青、赤とうがらしを入れる。
11に火が通ったら、火をとめ、カレーリーフを入れる。
再び弱火にして、12にピーナッツ、カシューナッツ、チャナダルを入れ炒める。
13のカシューナッツがきつね色になったら、しょうがとコリアンダーを入れる。
14に、適量のパクチーを入れる。
<仕上げ>
5に15を入れ、混ぜる。
16を器によそう。
日本では見かけない、ご飯にヨーグルトという組み合わせ。塩やスパイス、ナッツなどが入っていて食感も楽しく、とてもおいしくいただきました。食欲のないときや疲れたときなどにもオススメ。余った冷やご飯をカードライスにしてもいいでしょう。
(by記者)
スワティさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!