多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第38回目はトルコ共和国。北は黒海、西はエーゲ海、南は地中海に面した中東の国で、日本の約2倍の国土があります。今回はイスタンブールの南、イネギョルという街出身のハチジェさんに、ヨーグルトを使った家庭料理を教わりました。
音楽を聴いたり、子どもたちとのお散歩が好きです。
トルコと日本は国交が長く、トルコには日本の情報が多く入ってきます。私は小さい頃からジブリの映画が好きで、着物や芸者などにも興味がありました。日本人は仕事に対しても真面目で勤勉という良いイメージがあり、夫の夢は日本で働くこと。私も賛成し、一緒に来日。現在は子どもも生まれ、家族で住んでいます。
首都イスタンブールの緯度は北緯40度より北で、日本でいうと青森や秋田くらい。夏は雨が少なく乾燥し、冬は雨が多く寒いです。四季もあります。主食はパン。トルコというとケバブのイメージが強いかもしれませんが、牛肉のほかに鶏肉や羊の肉も食べます。魚料理も豊富で焼き魚がメインですね。鯖サンドも名物です。
酪農が盛んで、乳製品はほぼ自国で作っています。牛のほか、ヤギや羊のミルクで作られた乳製品も豊富です。トルコの朝ご飯は、パンに“カイマック”というクロテッドチーズに似た乳製品を塗り、野菜にオリーブオイル、そして紅茶…という感じでたっぷり食べます。
トルコでは、ヨーグルトはデザートというよりは、毎日の料理に欠かせない材料のひとつ。スーパーではバケツに入ったプレーンヨーグルトが売られ、どの家庭でも1週間で5キロくらいは使います。肉料理にかけたり、添えることが多いです。国民的ドリンクの“アイラン” は、塩味の飲むタイプのヨーグルトで、一年中よく飲まれています。
トルコのポピュラーな朝食です。フェタチーズという白チーズとパセリをパンの中にくるみ、焼きます。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
250g
バター
100g
パセリ
25g
白チーズ
(チェダーチーズなどで代用可)
100g
卵
2個
サラダ油
100ml
塩
15g
強力粉
500g
ベーキングパウダー
10g
酢
10g
白ごま
適量
ブラッククミン
(黒ごまで代用可)
適量
バターは常温に戻しておく。
パセリをみじん切りにする。
白チーズは適当な大きさにほぐす。
パセリと白チーズを混ぜる。
卵を白身と黄身に分ける。
ボウルにヨーグルトを入れる。
6に卵の白身、サラダ油、バターを入れ混ぜる。
7に塩を入れる。
別のボウルに強力粉とベーキングパウダーを入れる。
8に9を少しずつ入れ、酢を加える。
10の生地を耳たぶぐらいの固さになるまでこねる。
生地をピンポン玉ぐらいに丸める。
12の生地を10cm~12cmに広げ、4のチーズとパセリを中に入れ、生地を半分に折る。
13の生地をフォークで押し付けて口を閉じる。
14の生地に卵の黄身をハケで塗る。
15に白ごまとブラッククミンをのせる。
200℃に温めたオーブンで、25分焼く。
パンとはいえ、何度もこねたり、発酵せずに作れるので手軽です。外はカリッとしていて、中はヨーグルトのおかげでしっとり。たくさん作って冷凍し、食べたいときにオーブンに入れて、焼きたてを楽しむのもいいですよ。
(by記者)
ハチジェさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!