多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第37回目はインドネシア共和国。東南アジアの国で、赤道直下に位置します。今回は、首都・ジャカルタ出身のイデリアさんにヨーグルトを使った家庭料理を教わりました。
クッキング、カリグラフィー、デザイングラフィックが好きです。バリ島で「Dua Hati Design」という会社を立ち上げ、好きなことを仕事にしています。
新しい語学を勉強したくて留学先を探していたところ、知り合いから治安の良い日本を紹介されたことが始まりです。日本の大学に語学留学し、卒業後1年の間に日本の企業で社長秘書をしたり、金融関係の職などを経験。日本で知り合った今の夫と結婚し、現在は2児の母です。日本とインドネシアの文化をつなぐ、ウエディングプロデュース会社も経営しています。
四季はなく、雨季と乾季に分かれます。年間を通して気温は30℃くらいで、湿度も高いです。300以上の民族が住む多民族の国で、料理も多彩。例えば北部の島・マナドは辛く、南部のイリアンはあまりスパイスを使わないので辛い料理は少ないです。主食はお米をはじめ、キャッサバなどの芋類、トウモロコシなど。キャッサバの葉やパパイヤの葉など、葉もよく食べます。
ミナン族(インドネシア・西スマトラ州の高地に住んでいる民族集団)がバッファローミルクで作る“Dadiah”(ダディ)というヨーグルトがあります。そのほかの乳製品は15年~20年くらい前まではあまり見かけませんでしたが、近年、少しずつ輸入品がスーパーなどに並ぶようになりました。
インドネシアでは、一般家庭でヨーグルトを食べる歴史が浅いため、“モダンな食べ物”というイメージです。固形タイプをフルーツにかけてデザートとして食べることが多いです。飲むタイプのヨーグルトも人気。
“Jamu(ジャムゥ)”とは、インドネシアで古くから伝わる生薬のことです。インドネシアでは、ジャムゥ売りの商人もいるくらいポピュラー。材料は生のターメリックが中心。新陳代謝を良くするなど、多くの健康効果があると言われている生薬です。そんなターメリックとヨーグルトをドリンクにしました。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
70g
生ターメリック(ウコン)
250g
水
1100ml
タマリンド
30g
パームシュガー(黒糖)
150g
ブルーベリー(飾り用)
1粒
ミント(飾り用)
1枚
生ターメリックは皮をむき、薄切りにする。
1をカップに入れ、水(400ml)を加える。
2をハンドミキサーにかける。
軽量カップにタマリンドを入れ、水(700ml)を加え、色が出るまで待つ。
4をザルでこす。
鍋に3、5、パームシュガーを入れ火にかけ、沸騰するまで煮詰め、沸騰後5分ほど煮る。
ガーゼor細かい網のザルで上澄みをこす。
7にヨーグルト(50g)を加え混ぜる。
冷蔵庫で冷やす。
グラスに9を注ぎ、ヨーグルト(20g)をかける。
お好みで、ブルーベリーとミントを飾る。
生のターメリックは初体験でしたが、甘酸っぱいタマリンドとヨーグルトとの相性バッチリ。スムージーにすることで食感も楽しく、ゴクゴクと飲めました。フルーティでおいしい薬膳、ぜひお試し下さい。
(by記者)
イデリアさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!