多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第88回目はドイツ連邦共和国。ヨーロッパの中央部に位置し、オランダやベルギー、フランス、スイスなど9カ国と国境を接します。今回は、ドイツで生まれ育ったロザさんに、ヨーグルトを使ったドイツの郷土料理を教わりました。
ウォーキングやジョギング、サイクリングなど、外で体を動かすことが好きです。逆に、屋内で静かに自分と向き合うことも好きで、書道も習っています。現在、日本語も勉強中です。
私はスペイン人ですが、幼少期はドイツで生まれ育ちました。その後、スペインに移り住み、結婚をしたあと、夫の海外赴任でシンガポールへ。日本に住むようになったきっかけも、同じく夫の転勤のためです。
日本のように四季はありますが、湿度が低く短い夏、寒くて長い冬があります。食文化はパンとジャガイモ、野菜が基本です。パンは非常に多くの種類があり、パンにつけるスプレッドも豊富です。例えばバターやチーズなどの乳製品、ジャム、ザワークラウド(キャベツの塩漬け)など。肉は豚肉をよく食べ、たいてい昼食に出されます。またご存知の通り、ソーセージ王国でもあります。長く寒い冬を乗り切るために、カロリーが高い食や保存食が重宝されるのです。
また、ドイツにはコーヒーとケーキの時間を意味する「Kaffe and Kuchen(カフェ・アンド・クーヘン)」の時間があります。ドイツ人は甘いものが大好きで、ケーキを食べながらコーヒーを注文できるカフェテリアがたくさんあります。
チーズやヨーグルト、バター、牛乳をよく消費します。チーズはフレッシュチーズから熟成チーズまで、あらゆるバリエーションがあります。バターはパンに塗るだけでなく、普段の料理やお菓子作りなど、かなり多くの料理に使われます。
「クワルク」という乳製品も人気です。これは牛やヤギの生乳を乳酸発酵させて、固めたものです。見た目は濃厚なヨーグルトに似ていますが、ほのかな酸味と塩気があります。はちみつやジャムと混ぜて甘くしたり、ハーブと混ぜたりしてパンのスプレッドにします。また、チーズケーキの材料としても重宝します。
発酵食品で有名なのは、キャベツを塩漬けにしたザワークラウトです。
ドイツ人は、朝食やデザートとしてヨーグルトを食べることが多いです。プレーンヨーグルトに果物やはちみつ、オーツ麦などを加えます。また、生クリームやクリームチーズ、マヨネーズの代用としてヨーグルトを使い、ソースやケーキの材料にします。
ドイツの家庭でとてもよく食べられている料理です。ゆでたジャガイモとガーキン(ミニきゅうりのピクルス)で構成されています。家庭によって材料はさまざまで、りんごや玉ねぎを加えることもあります。パーティーやバーベキュー、クリスマスの重要なサイドディッシュとしても出されます。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
150g
じゃがいも
1kg
※メークインがおすすめ
りんご
小2個(500g)
ガーキン
500g
※きゅうりのピクルス
チキンブイヨン
200ml
フレッシュ
ハーブ
適量(多めがよい)
※パセリやタイム、チャイブなど
塩
小さじ1
こしょう
適量
じゃがいもは皮つきのまま鍋に入れてかぶるくらいの水を注ぎ、串を刺してスッと通るようになるまで20分ほどゆでる。ハーブは刻んでおく。
ゆで上がったじゃがいもの皮を熱いうちにむき、包丁やフォークを使って輪切りにする(つぶさない)。
2をボウルに入れ、チキンブイヨンを加える。
ガーキンとりんごをサイコロ状に切り、3に加える。
別の容器にヨーグルト、ハーブ、塩、こしょうを入れて混ぜ、ドレッシングを作る。
4に5を加えて混ぜたら、冷蔵庫で1時間ほど冷やして味をなじませ、完成です!
じゃがいもをつぶさないため、素材を感じられるナチュラルな食感。ガーキンの酸味やりんごの甘さ、そして歯ごたえも楽しく、プレーンヨーグルトがうまく全体の味を整えている印象でした。パンに乗せたりサンドイッチに挟んだりと、パン食のバリエーションの楽しみが広がりそうです。
(by記者)
ロザさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!