多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第106回目は前回に引き続き、カリブ諸島の料理をご紹介します。カリブ海に点在する島の多くは、フランスやアメリカなど欧米の領土となっています。今回も、フランス領「グアドループ」で暮らしていたことのあるフランス人のジャックさんに、カリブ海料理を教わりました。
グアドループにいた時はビーチで過ごしたり、サーフィンをしていました。現在、日本では釣りやガーデニングを楽しんでいます。フランスでは森にキノコ狩りに行くのが好きで、ガーデニングや古い家の改修も楽しんでいます。また、読書も好きです。
グアドループの名産品に、「アグリコール・ラム」があります。サトウキビが原料で、発酵工程のある蒸留酒です。フランスのコニャックで作られているラム酒の製造方法が伝わり、現地の食文化に根付いています。「クールジェット・ラペ」は、ズッキーニなどの野菜を発酵させた保存食です。塩漬けにして数日間発酵させたもので、サラダや付け合わせなどに使われます。
ヨーグルトの食べ方はフランスと一緒で、朝食やデザート、子どものおやつとして食べられています。熱帯気候なので乳牛の飼育には向かず、牛乳や乳製品はフランス本土やほかの地域からの輸入に頼っています。ヤギは飼育しており、少量ではありますが、ヤギ乳のチーズや乳製品が売られています。
たらのすり身を油で揚げたフレンチカリビアン料理です。グアドループ定番の軽食として、地元民に愛されています。辛いものが好きな方は、生地に入れるとうがらしを増やしたり、タバスコをかけて食べてもおいしいですよ。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
100ml
塩たらの切り身
200g
ローリエ
2枚
ドライイースト
1g
にんにく
2片
玉ねぎ
1個
小麦粉
125g
卵
2個
パセリのみじん切り
大さじ4
チリペッパー
適量
揚げ油
適量
ライム
1個
チャイブなど細ねぎ
適量
料理用バットなどに塩たらを入れて水に浸し、一晩、塩抜きをする(少なくとも2回は水を変える)。
鍋にローリエと1のたら、かぶるくらいの水を入れて火にかける。沸騰したらすぐに火を止め、8〜10分ほどゆっくりと余熱調理をする。たらに火が通ったら、キッチンペーパーなどで水分を取る。
別の鍋にヨーグルトを入れて弱火で温め、ドライイーストを加えてかき混ぜ、よく混ざったら火を止める。にんにくと玉ねぎを薄切りにする。
ボウルに小麦粉と卵を入れて混ぜ、3、パセリ、チリペッパーを加えてよくかき混ぜたら、室温で1時間ほど休ませる(お好みで赤・青とうがらしのみじん切りを適量加えてもOK)。
2のたらの骨をしっかりと取り除き、身をほぐして4に加える。滑らかな食感にするため、泡立て器でしっかり混ぜる。
鍋に油を入れて加熱し、5をスプーンですくって油に落とし入れる(同時にたくさん入れるとくっついてしまうので、少量ずつ)。片面がきつね色になったら裏返し、全体で5分ほど揚げる。
6が揚がったらキッチンペーパーなどで油を切り、器に盛る。くし切りにしたライムを添え、チャイブなどの細ねぎを上から散らして熱々のうちに召し上がれ!
表面はサクッ、中身はフワッとした軽い食感で、あとを引くおいしさです。ヨーグルトのほのかな酸味が、塩たらの味わいを引き立てています。ビールや白ワインなどのおつまみとしてもどうぞ。人が集まる機会も増える新年、ホームパーティでも活躍しそうです。
(by記者)
ジャックさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!