多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第107回目は前回に引き続き、カリブ諸島の料理をご紹介します。カリブ海に点在する島の多くは、フランスやアメリカなど欧米の領土となっています。今回も、フランス領「グアドループ」で暮らしていたことのあるフランス人のジャックさんに、カリブ海料理を教わりました。
グアドループではサーフィンをしていました。日本では伊豆や奥多摩などによく釣りに行っています。
たくさんあります。例えば「ブーダン・クレオール」と呼ばれているブラッドソーセージ。豚の血や香辛料、ハーブ、パン粉を混ぜ合わせて腸詰めにしたもので、ピリッとスパイシーな味わいが特徴です。特にクリスマスやお祝いの席で出されます。「ボキット」は、揚げパンに具材を挟んだグアドループの伝統的なサンドイッチです。パン生地を揚げた後、ハム、チーズ、魚、野菜など好みの具材を挟んで食べるスタイルで、ストリートフードとしても人気があります。前回ご紹介した「アクラ・ド・モリュ」(塩たらのフリッター)や、今回ご紹介するスパイスカレー「コロンボ」も好きですよ。
カリブ海で生まれたカレー風の煮込み料理で、肉は鶏肉やヤギ肉、豚肉を使います。インド料理の影響を受けており、ターメリックやクミン、コリアンダーなどのスパイスをブレンドした「コロンボパウダー(コロンボスパイス)」で風味を出し、野菜と一緒にじっくり煮込みます。日本のカレーのように、日常の食事であり、多くの人が集まるパーティーのときにも振る舞われます。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
200ml
玉ねぎのみじん切り
1個分
潰したにんにく
4片分
酢
大さじ1
ライムの絞り汁
1個分
コロンボパウダー※
大さじ1
鶏もも肉
4本
塩
適量
こしょう
適量
クローブ(ホール)
2個
油
大さじ1
潰したにんにく
1片分
コロンボパウダー※
大さじ2
タイム
大さじ1
カイエンペッパー
1本
※または唐辛子
乾燥パセリ
大さじ2
じゃがいも
1個
なす
1個
ズッキーニ
1本
水
1~2カップ
(市販のコロンボスパイスミックスでも代用可)
コリアンダーシード
20g
マスタードシード
20g
クミンシード
10g
フェヌグリークシード
5g
フェンネルシード
4g
スターアニス
3g
ターメリック(粉)
30g
スイートパプリカ(粉)
15g
ジンジャー(粉)
10g
ブラックペッパー(粉)
10g
カルダモン(粉)
5g
ナツメグ(粉)
1g
コロンボパウダーを作る。フライパンにコリアンダーシード、マスタードシード、クミンシード、フェヌグリークシード、フェンネルシード、スターアニスを入れ、焦がさないよう絶えず混ぜながら2〜3分ほど強火で炒る。スパイスグラインダー(コーヒーミルやブレンダーでもOK)に移し入れ、ターメリック、スイートパプリカ、ジンジャー、ブラックペッパー、カルダモン、ナツメグを加えて細かい粉状になるまで挽く。
マリネ液を作る。大きめのボウルに玉ねぎ、にんにく、酢、ライムの絞り汁、コロンボパウダーを入れて混ぜる。鶏肉に塩、こしょう、クローブをなじませてマリネ液に入れ、冷蔵庫で一晩漬け込む。
鍋に油をひいて熱し、2の鶏肉を入れて表面に焼き色を付ける。マリネ液を少しずつ入れ、マリネ液の玉ねぎ、にんにく1片を加えて炒める。コロンボパウダー、タイム、カイエンペッパー、パセリを加える。
じゃがいも、なす、ズッキーニを大きめの角切りにし、3に加える。野菜が浸るくらいの水を加え、ふたをして30〜45分ほど煮込む。
4にヨーグルトを加え、ふたをせずに中火でさらに5分ほど煮る。火を止め、お好みで上からパセリ(分量外)を散らし、お皿に盛り付けて完成!
カリブ諸島の海を連想させるような、さわやかでスパイシーなスープカレーです。とろみが少なくさらりとしており、ご飯が進みます。仕上げにヨーグルトを入れることで、味に深みが出ます。いつもとは違うカレーを食べたい人やスパイスにこだわりたい人におすすめです。
(by記者)
ジャックさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!