多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第27回目はロシア連邦。ロシアは世界で最も広い国です。今回は極東ハバロフスク出身のユリア・ヴェッチノワさんに、ヨーグルトを使った料理を教わりました。
クリエイティブなことが好きで、料理もその一つです。健康や美容に関することを追求することもライフワークです。
来日したきっかけを教えてください。
ハバロフスクはロシアの一番東側で、日本に近い街です。幼いころから日本に興味があり、大学で日本語と日本文化を学びました。2008年に来日し、日本語学校へ。日本語能力試験1級に合格しました。その後、日本で美容専門学校やフレンチの専門学校に入り、栄養学から料理まで様々な事を学び、現在は日本で料理教室や料理イベントの開催など様々な活動をしています。
ロシア(ハバロフスク)の気候や食文化を教えてください。
極東は冬が長く半年近く続きます。寒い時期が長いことから、ロシアの郷土料理は、体を温める肉や野菜などの煮込み料理が豊富です。日本では馴染みが薄いかもしれませんが、スープの上にサワークリームやカッテージチーズを乗せるのも特徴です。主食はジャガイモやパン、そばの実、お米も食べます。
ロシアの主要な乳製品について教えてください。
酪農が盛んな地域が多いので、牛乳やチーズなどたくさんの乳製品を自国で生産しています。ロシアでは必ずと言っていいほど乳製品を料理に使います。有名なのはケフィアや、スメタナというサワークリーム、トヴァロークというカッテージチーズなどで、これらは家でも作ります。
ロシアのヨーグルトについて教えてください。
ロシアでは健康志向の人が増えており、ヨーグルトはとても人気です。スーパーに行けば、プレーンヨーグルトや低脂肪のヨーグルトがあり、フレーバーはブルーベリーなどベリー系が豊富で、特にロシアらしいのはラズベリーフレーバーです。食べ方は、朝食にオートミールやグラノーラにかけて、夏は冷たいボルシチにかけて食べることも。
今回ご紹介していただく「オラディ」について教えてください。
朝食やおやつの時間にいただく、ロシア風パンケーキです。フライパンで小さく焼き、周りの円に丸い縁取りができるのが特徴的です。ヨーグルトなど、酸味のあるものを入れて作るのがロシア流です。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
250g
薄力粉
200g
重曹
小さじ1/2
卵
1個
グラニュー糖
大さじ4
塩
ひとつまみ
サラダ油(生地用)
大さじ1
サラダ油(焼く用)
適量(たっぷりめ)
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
(水切りヨーグルト)
100g
冷凍ベリー(ブルーベリー)
50g
粉砂糖
10g
粉砂糖
適量
生ベリー(ブルーベリー)
適量
ミントの葉
適量
薄力粉、重曹を一緒にふるっておく。
ボウルにヨーグルト(常温)、卵、グラニュー糖、塩を入れ、ホイッパーで混ぜ合わせる。
2に1を加え、均一になるまで混ぜ合わせたら、生地を室温で30分休ませる。
焼く直前サラダ油大さじ1を少しずつ加え、混ぜ合わせる。
弱めの中火で温めたフライパンにサラダ油を敷き、大さじで生地をすくって落としていく。表面の穴がプツプツとしてきたらひっくり返す。
ひっくり返した面を1-2分焼いて取り出す。
ヨーグルトソースの材料をミキサーにかけ、焼きあがったパンケーキに添える。好みで粉砂糖、ベリー類、ミントの葉を飾る。
一般的なパンケーキに比べて小さいので、小さなお子様でも食べやすいと思います。外側はカリッと内側はふんわり。ヨーグルトが入っているのでほどよい酸味。爽やかな風味で、初夏にぴったりなパンケーキです。
(by記者)
ユリアさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!