多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!
第32回目は、セルビア共和国。ヨーロッパの東南にあり、ヨーロッパとアジアを結ぶ国です。今回はセルビアの首都、ベオグラード出身のティヤナさんに、ヨーグルトを使った料理を教わりました。
吉祥寺や下北沢が好きで、娘と一緒にお散歩しながらお店巡りする事が好きです。
ベオグラード大学の日本語学科で学び、卒業後2001年に来日。4か月間、日本語を勉強した後に、ユーゴスラビア大使館での大使秘書の仕事をもらいました。2009年に日本人と結婚。2010年娘が生まれました。子育てをしながら、現在でもセルビア共和国大使館で働いています。
南部は山が多く、北部は大草原が広がり自然豊かです。私が生まれ育ったベオグラードはセルビアのちょうど真ん中あたりで、冬は雪が降り、夏は40度くらいになります。湿気が少ないので日本の方が暑く感じますね。セルビアは西洋と東洋の交差点で様々な民族が栄えました。そのため食文化も多様で、オリエントとヨーロッパの面白いミックス料理と言えます。トルコからの影響は特にセルビアの南部、オーストリア・ハンガリー帝国からの影響は北部に見られます。主食はパン。素朴ですが素材をいかした肉料理や野菜料理がたくさんあります。
田舎の方では自宅で乳製品を作ることもありますが、都会では乳製品の専門店で買います。セルビア産のチーズや飲むタイプのヨーグルト、食べるタイプのヨーグルト、サワークリーム、牛乳などです。子どもにはチョコレート味の牛乳が人気です。セルビアでは、よくサワークリームをシチューやスープ作りに使います。
セルビアの食卓では、ヨーグルト類は欠かせません。毎日、飲むタイプのプレーンヨーグルトや食べるタイプのプレーンヨーグルトを食べます。例えば朝は、パン屋で味が付いていないパン類やチーズパイ、肉パイなどを買い、必ず一緒に飲むヨーグルトを飲んでいます。また、料理の付け合わせやソースに使ったり、パンやチーズパイ作りに使うこともあります。
またスーパーでは、数えきれないほどのヨーグルトの種類があります。セルビアでは甘いヨーグルトがあまり好まれないので、プレーンが一番人気。ギリシャヨーグルトや減脂肪ヨーグルトもあります。田舎の市場では、ホームメイドのフレッシュなおいしいヨーグルトが売っています。
プロヤはセルビアの伝統的なパンです。昔はパンを作るとき、小麦粉よりもトウモロコシ粉を使いました。セルビアでは誰でも知っている大好きな味で、レストランでは「お通し」として出てくることもあるんですよ。朝食、お祝いの時など様々な場面で食べられています。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
400g
卵
1個
強力粉
180g
コーングリッツ
190g
※とうもろこしを乾燥させて、細かく粉砕したもの。
オンラインショップでも入手できます。
塩
小さじ1
ベーキングパウダー
12g
サラダ油
50ml
炭酸水
250ml
カッテージチーズ
100g
いりごま(白)
少々
サラダ油
(マフィン型に塗る用)
少々
ボウルに卵を入れ、混ぜる。
別のボウルに、強力粉、コーングリッツ、塩、ベーキングパウダーを入れ、へらで混ぜる。
2に、1を加え、フォークで混ぜる。
3に、ヨーグルト、サラダ油、炭酸水を入れ、ハンドミキサーで混ぜる。
4にカッテージチーズを加え、フォークでチーズを潰しながら軽く混ぜる。
マフィン型に、油を塗る。
6に5の生地を流し込み、トッピングにごまをのせる。
220℃に温めたオーブンで約25分~30分焼く。
コーンの味が甘く香ばしく、口いっぱいに広がります。見た目や食感は日本で食べるマフィンのようですが、砂糖やバターが入っていないのでヘルシー。肉料理と一緒に食べたり、ジャムやはちみつを付けて食べてもおいしく召し上がれます。
(by記者)
ティヤナさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!