多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第54回目はイタリア共和国。国土は南北に長く、大小の島々を持つ南ヨーロッパの国です。今回はサルデーニャ島出身のアツォリ・エンリコさんに、ヨーグルトを使ったデザートを教えていただきました。
趣味は海釣りやサッカー、バーベキューなど。子どもたちと一緒に楽しみます!
レストランで5年間、働いていました。その店で知り合った、現在の妻と結婚したのが日本に来たきっかけです。妻は日本から料理と語学の勉強に来ていました。イタリアで結婚し、2009年から日本に住んでいます。
イタリアは地中海にあり、海の幸も山の幸も豊富です。特に南部は温暖な気候に恵まれており、たくさんの太陽を浴びた野菜や果物、小麦が採れ、ワインも有名です。畜産も盛んで、羊、子豚、馬、ウサギ、鳩、鴨などが食用で育てられています。イタリアでは、マンマが家庭で作る料理が一番なので、ファストフードはあまり好まれていない気がします。
チーズの種類が豊富です。イタリアは羊が多いので、フレッシュチーズからハードチーズまで羊のチーズだけでも何十種類もあります。サルデーニャ島には、熟成した羊のチーズに、生きたウジ虫が入った「カズマルツ」(日本ではカースマルツゥとも呼ばれています)という珍味があるんですよ。赤ワインと一緒にいただきます。
ヨーグルトは、スーパーで買う人が多いと思います。イチゴ、チェリー、アンズ、桃、洋梨、バナナなどの果物味のほか、コーヒー味やチョコレート味など、日本では見かけないものもあります。朝食やおやつとして食べることが多いです。
ティラミスは、ヴェネト州生まれのドルチェで、イタリアでは家でマンマが作るホームメイド菓子でもあります。マスカルポーネとコーヒー風味のデザートですが、今回はマスカルポーネの代わりに、水切りヨーグルトを使いました。ヨーグルトの酸味とエスプレッソコーヒーのほろ苦さ、サヴォイアルディビスケットの甘さが一緒になり、心弾むようなハーモニーが生まれます。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
84g
卵黄
1個
砂糖
20g
マーマレード
小さじ1
生クリーム
67g
サヴォイアルディビスケット
(カステラで代用可)
4個
エスプレッソコーヒー
1カップ
ココアパウダー
適量
はちみつ
適量
ミントの葉
適量
※サヴォイアルディビスケットは、甘くて軽い食感のイタリア発祥のビスケットです。ネットや輸入食材店などで購入できます。
器にザルを重ね、ガーゼを敷き、ヨーグルトを入れて、冷蔵庫で一日水切りする。
ボウルに卵黄と砂糖を入れ、白っぽくなるまで泡立て器でよく混ぜる。
2に水切りしたヨーグルトとマーマレードを入れ混ぜ、生クリームを加えてさらに混ぜる。
透明なカップに、サヴォイアルディビスケットを2つに割って入れる。上からエスプレッソコーヒーを注ぎ、染み込ませる。
4に3を入れ、茶こしなどを使ってココアパウダーをふりかけ、お好みではちみつを垂らす。冷蔵庫で冷やし、食べる直前にミントの葉を飾って完成!
水切りヨーグルトとマーマレードの酸味は、暑い季節にピッタリ。甘いビスケットにエスプレッソが染み込み、大人の味わいでした。「サヴォイアルディ」は、軽い食感のイタリアのフィンガービスケットです。ネットや輸入食材店で購入できるので、ぜひイタリアの味を楽しんでください。
(by記者)
エンリコさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!