多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第57回目はフランス共和国。西ヨーロッパに位置し、ドイツやイタリア、スペインなどの国々と国境を接しています。今回は、フランス最西端のブルターニュ地方出身のイザベラさんに、ヨーグルトを使った料理を教えていただきました。
趣味は、旅行・水泳・ウォーキング・サイクリングなど。映画鑑賞も好きで、いろいろな国の映画を観て異文化を楽しみます。
一年前に夫と一緒に来日しました。夫は金融関係に勤めていて、これまでアメリカやスウェーデン、オーストラリア、そして香港などに海外赴任し、日本にやって来ました。日本は、現代の(ハイテクノロジーに囲まれた)日常生活の中に、古くから受け継がれている伝統文化が息づいていて、ほかのアジア諸国とはまったく違うと感じています。そんな日本に私たちはずっと住みたいと思っていました。
私が生まれ育ったブルターニュ地方はフランスの最西端にあり、北はイギリス海峡、南は大西洋に面しています。フランスの中で最も雨が多い地域と言われていますが、もちろん太陽も輝きます。夏は暑過ぎず、冬は寒すぎず、住めば都です。とても良いところですよ。
ブルターニュ地方は素朴な料理が多く、いわゆる美食エリアではありません。しかし、海に囲まれているためサバやイワシ、牡蠣など魚介類が豊富にとれます。リーズナブルで最もよく食べられているのがムール貝でしょう。魚のスープもよく作ります。郷土料理のブイヤベースは「コトリアード」と呼ばれ、魚介類と根菜類を白ワインで煮込み、生クリームで味を整えます。
フランスでポピュラーなヨーグルトと言えばフルーツ入りのヨーグルトですが、バニラヨーグルトやプレーンヨーグルトも人気があります。
ブルターニュ地方は、牛の放牧に適した気候で牛乳の生産が盛んです。牛乳が安く手に入るという背景もあり、ヨーグルトを作る家庭は昔から多いですよ。
子どものいる家庭では、ヨーグルトは主に家庭や学校の食堂で食べる、デザートとしての位置づけです。フランス人は、もともと朝食にヨーグルトを食べる習慣はありませんが、学校や職場に行く前にすばやく食べられるので、最近は“朝食にヨーグルト”という人も増えているようです。
ツナのディップは、フランスの食文化である「アペリティフ」によく登場する、手軽なおつまみです。「アペリティフ」とは直訳すると“食前酒”ですが、ワインなどの飲み物や、おつまみを楽しむ食前のひとときのことでもあります。スライスしたバゲットやカンパーニュ、クラッカーなどに乗せて、飲み物と一緒に楽しみます。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
400g
オリーブオイル漬けツナ缶
160g
わけぎ
(エシャロットでも可)
大さじ2
ディジョンマスタード
大さじ1
レモン
1/2個
すりおろしたレモンの皮
適量
ケーパー
(細かく刻んでもよい)
大さじ1
ミントの葉
5枚
ディル
(パセリでも可。
なくてもよい)
大さじ1
塩
適量
こしょう
適量
ヨーグルトは半量くらいになるまで水切りする。ツナ缶のオリーブオイルを半分捨てる。
ボウルに1、ディジョンマスタード、細かく刻んだわけぎ、すりおろしたレモンの皮を入れる。
レモンの絞り汁とケーパーを2に入れる。
ミントとディルの葉をハサミで細かく刻み、3に入れる。
4を混ぜ合わせ、塩こしょうで味を調える。
器に盛ったら出来上がり!
ツナ缶は日本人も食べ慣れている食材ですが、アレンジ次第でオシャレなディップに変身! 朝食やランチのパンにつけたり、お酒を楽しんだりするときのおつまみとして、ぜひご活用ください。
(by記者)
イザベラさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!