ヨーグルトでめぐる世界の食卓

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多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!

ピンクの冷たいスープ

第64回目はフランス共和国。今回は、第57回目でツナのディップを教えてくださったイザベラさんが再登場。ブルターニュ出身のイザベラさんに、ヨーグルトを使ったスープを教えていただきました。

今回の案内人

フランス
イザベラさん [Ms. Isabelle]
Niki’s Kitchen英語料理教室のフランス料理教室講師

趣味は、旅行・水泳・ウォーキング・サイクリングなど。映画鑑賞も好きで、いろいろな国の映画を観て異文化を楽しみます。

フランス・ブルターニュ地方はバターが有名だそうですね。どのような特徴があるバターですか?

ブルターニュ地方では、有塩バターをよく料理に使います。海に囲まれたこの地域は、塩の文化(特にゲランド)が重要です。バターに塩を混ぜることで牛乳の風味を保ち、バターを長く保存することもできます。フランスのスーパーマーケットなどで並んでいるバターは、保存の観点により低温殺菌牛乳から作られたものが多いですが、殺菌されていない生乳のバターは風味がとても豊かですよ。私は幼い頃、祖母の家の隣の農家の女性が、木製のかく乳器を使い、昔ながらの方法でクリームをかき混ぜてバターを作る様子をよく見ていました。そのバターは「バラット」と呼ばれていました。半塩(0.5%~3%)と有塩(3%以上)のバターがあります。

フランスではバターのほか、たくさんのおいしい乳製品が手に入ると思いますが、ブルターニュ地方で人気の乳製品を教えてください。

かつて、ブルターニュの人々はそばのガレットを食べた後に、「レ・リボ」というブルターニュにしかない特別な発酵バターミルクを飲んでいました。通常の牛乳よりもはるかに消化しやすいと言われていて、いま再びブルターニュの店で流行りはじめています。

今回ご紹介いただく「ピンクの冷たいスープ」について教えてください。

赤紫色をしたビーツという根菜を使ったスープです。ビーツは地中海沿岸部原産の直根で、近年、日本のスーパーでも少しずつ見かけるようになりました。私の家族にビーツを多く育てるフランス北部出身のものがいるので、我が家ではビーツを大量に食べます。ビタミンがたっぷり入っていて大好き。ヴェリーヌ(前菜)として一年中楽しんでいます。

「ピンクの冷たいスープ」の作り方

【材料】4人分

  • 明治ブルガリアヨーグルト
    LB81プレーン

    300g

  • ビーツ

    350g

  • きゅうり

    2本

  • にんにく

    1かけ

  • オリーブオイル

    大さじ3

  • 適量

  • こしょう

    適量

  • レモン汁

    1個分

  • フェタチーズ

    適量

  • step.1

    ビーツは1時間茹でて皮をむき、細かく切る。きゅうりはトッピング用に少し残して皮をむき、細かく切る。にんにくも皮をむき、細かく切る。

  • step.2

    フードプロセッサーに細かく切った1の野菜、オリーブオイル、塩、こしょうを入れ、25秒ほど撹拌する。

  • step.3

    2にヨーグルトを入れ12秒ほど撹拌し、レモン汁を加える。塩、こしょうで味を調える。(お好みでヨーグルトをもう少し足してもよい)

  • step.4

    3を器に移し、細かく刻んだフェタチーズと薄切りにしたきゅうりを添え、冷蔵庫で冷やす。

ピンクの冷たいスープの感想

ピンクの冷たいスープ

ビーツの甘さとヨーグルトの酸味のハーモニーが抜群! フェタチーズがアクセントになっています。食卓に添えるだけで気分も上がる、鮮やかな夏の一品です。
(by記者)

イザベラさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!

#64

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