多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第65回目はロシア。ロシアはユーラシア大陸の北部一帯をしめ、世界最大の国土を持つ広い国です。今回は、サハリン出身のリューバさんにヨーグルトを使ったお菓子を教わりました。
ヨガや体操、ハイキングなど体を動かすことが好きです。
ロシアは、日本から一番近いヨーロッパです。日本の食や文化はロシアでも人気で、いつか日本で仕事をしてみたいと思っていました。語学留学で来日したのが2005年。外国人のための日本語学校にスタッフとして勤務していました。その後、夫の仕事の関係で、アメリカのイリノイ州で生活をし、2020年に日本に戻りました。現在は東京の緑豊かな三鷹で家族と暮らしています。
主食はパンとじゃがいもです。そばの実やきび、大麦、とうもろこしなどを炊くお粥は「カーシャ」と呼ばれ、ロシアの代表的な家庭料理です。ロシア料理というと、日本では赤いスープのボルシチが有名ですが、そのほかにも野菜や肉、魚など温・冷ともにさまざまな種類のスープがあります。ピロシキは、日本でいうおにぎりみたいな存在です。小麦粉を練った生地に具材を包み、その具材もさまざま。肉をはじめ、魚、ゆで卵、炒めたザワークラウト(キャベツの漬物)、そしてジャムなどを詰めた甘いピロシキもあります。油で揚げるピロシキのほか、日本ではあまり見かけないオーブンで焼くピロシキもあるんですよ。ロシアでは、ニシンの塩漬けや酢漬けもよく食べられています。お正月には、「毛皮のコートを着たニシン」という面白い名前の料理が出されます。それは、ニシンの塩漬けの上に、茹でたビーツやにんじん、じゃがいもなどを層にした、彩り豊かなサラダです。
現在は日本と同じように、朝食やデザートとして食べることが多いですが、実はロシアにヨーグルトが伝わったのは90年代になってからのようです。それまでは、ケフィアという発酵した乳飲料や、ペチカと呼ばれる暖炉兼オーブンに牛乳を入れた壺を入れ、それを温めて作るものなどが主でした。
ロシアの家庭で古くから作られている伝統的なクッキーです。ロシアの人は朝食に食べたり、おやつとして食べたりしています。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
120g
卵
1個
砂糖
190g
塩
ひとつまみ
バター
90g
薄力粉
300g
ベーキングパウダー
8g
コーンスターチ
50g
バニラオイル
小さじ1(お好みで)
くるみ
適宜
粉砂糖
適量
オーブンを180℃に予熱する。
ボウルに卵、砂糖、塩を入れ、泡立て器で混ぜる。
2にヨーグルト、溶かしたバターを加え、よく混ぜる。
3に薄力粉、ベーキングパウダー、コーンスターチ、バニラオイルを加え、ヘラで混ぜる。
4の生地がまとまったら手に油をつけ(分量外)、生地をゴルフボールくらいの大きさに丸める。
天板にオーブンシートを敷き5を並べ、180℃のオーブンで15分ほど焼く。お好みで上にくるみを乗せても◎。
焼き上がったら熱いうちに粉砂糖をかける。
口当たりがやわらかく、軽い食感のシンプルなクッキーです。控えめな甘さとヨーグルトの酸味が織りなすやさしい味。コーヒーや紅茶はもちろん、牛乳とも相性抜群。小さなお子さんのおやつにもオススメです。
(by記者)
リューバさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!