多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第77回目は大韓民国、通称・韓国です。朝鮮半島の南半分に位置する、日本と近い国です。今回は、首都・ソウル出身のヤンさんに、ヨーグルトを使った韓国料理を教えていただきました。
音楽が好きで、クラシックオーケストラ付きのコーラスを長くやっています。最近では、ハンドベルの演奏も楽しんでいます。
結婚と同時に夫の仕事が日本に決まり、一緒に来日しました。今年で45年が経ちます。
韓国にも日本同様にはっきりした四季があります。冬はとても寒く、強い風が吹き、乾燥します。食文化の特徴については、味つけはハッキリとしていて刺激のある料理が多いです。日本でもおなじみのビビンバからも分かるように、「混ぜる」を大事にする食文化です。宮廷料理の場合は、強い香辛料などは使わず、うすい味付けで食材の味をいかします。また「ごはん食べた?」が挨拶の国民性で、「お腹いっぱい食べる」をモットーにしています。
韓国は冬の寒さが厳しく野菜があまり採れないため、各家庭では本格的な冬が到来する前に、一年分のキムチを漬けたり、みそやコチュジャンを作ったりします。その時期を「キムジャン」と呼びます。ただ、今の若い世代はそういった文化が減っています。
近年は欧米の食文化の影響で徐々に乳製品が増えていますが、私が韓国に住んでいたころは、ヨーグルトやチーズはあまり見かけませんでした。帰国の際、日本でめずらしいチーズを探してお土産に買って帰ると、今でもとても喜ばれます。
朝食で食べたり、サラダのドレッシングとして使ったりすることが多いです。スーパーマーケットでは、乳酸菌がたくさん入っているなど腸内環境を改善する商品が人気です。フルーツ味のヨーグルトも並んでいます。
韓国ではイワシの魚醤(ぎょしょう)を料理によく使います。(タイの「ナンプラー」やベトナムの「ニョクマム」に比べ、韓国の魚醤はソフトな風味です)今回は、アンチョビを代用しました。ご飯のおかずやお酒のおつまみとして好まれています。
なす
2個
玉ねぎ
1/2個
ピーマン
4個
塩
小さじ1
こしょう
少々
オリーブオイル
少々
松の実
少々
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
大さじ2
オリーブオイル
大さじ4
にんにく(スライス)
4かけ分
赤とうがらし(スライス)
1個分
アンチョビ
大1枚
しょうゆ
大さじ1
はちみつ
大さじ1
黒酢
大さじ2
※バルサミコ酢でも可
なすはヘタを切り落とし、皮つきのまま縦横半分に切り、縦に食べやすい厚さに切る。耐熱ボウルになすを入れ、塩、こしょう、オリーブオイルをかけてラップをし、電子レンジで2分ほど加熱し柔らかくする。
玉ねぎは薄切りにし、辛味を抜くため水にさらしてザルにあげ、キッチンペーパーで水分をとる。ピーマンはせん切りにする。
鍋にオリーブオイルをひき、ピーマンとなすを別々に炒める。
ソースを作る。鍋にオリーブオイル、にんにく、赤とうがらし、アンチョビを入れ、アンチョビをほぐしながら弱火で炒める。
にんにくがきつね色になってきたら火からおろし、ヨーグルト、しょうゆ、はちみつ、黒酢を入れて混ぜる。
器に玉ねぎ、ピーマン、なすの順に盛り、上から5のソースをかける。
麺棒などで松の実をくだき、6に散らしてできあがり。
存在感の強いアンチョビや黒酢ですが、ヨーグルトやはちみつを混ぜることで味がまろやかに。たっぷり使用した野菜とソースがよくからみ合い、ご飯が進みます。
(by記者)
ヤンさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!