多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第78回目は前回に引き続き、大韓民国、通称・韓国です。首都・ソウル出身のヤンさんに、ヨーグルトを使った即席キムチを教えていただきました。
音楽が好きで、クラシックオーケストラ付きのコーラスを長くやっています。最近では、ハンドベルの演奏も楽しんでいます。
韓国料理の味のベースとなるのが、香味野菜や調味料を合わせたタレ「ヤンニョム」です。さまざまな韓国料理に応用できるので、一度覚えると便利ですよ。今回のレシピでも簡単なヤンニョムのつくり方をご紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
キムチの種類は豊富で、使用する野菜やとうがらしの有無、地域の違いなど、韓国には200種類もあると言われているほどです。冬の時期の代表的なキムチが白菜キムチで、各家庭では毎年11月ごろから白菜をまるごと漬けて春頃まで食べます。漬けてから時間が経ったものは酸味が強くなるので、鍋料理など加熱料理に使います。昔は冬の野菜は貴重で栄養源でしたから、寒い時期の保存食だったのです。
私がソウルに住んでいた45年前は、一家に一台、必ずと言っていいほどキムチ冷蔵庫がありました。キムチを一年中おいしく保存するための専用冷蔵庫です。韓国も主食はお米ですが、日本と同様、食文化の欧米化が進み、ご飯の消費量が減っています。そんな事情もあり、現在はキムチ冷蔵庫を買う家庭は少しずつ減っているかもしれません。
日本では発酵キムチがよく知られていますが、韓国では熟成させない浅漬のキムチもポピュラー。食べたいときに気軽に作れる簡単キムチです。「まろやかキャベツキムチ」は、辛さが苦手な人や子どもでも楽しめるように、ヨーグルトとオリゴ糖を入れてアレンジしました。我が家の小さな孫たちも喜んで食べています。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
大さじ2
キャベツ
1/2個
りんご
1/2個
万能ねぎ
少々
塩
大さじ3
玉ねぎ
1/8個
しょうが
少々
にんにく
少々
魚醤
大さじ2
唐辛子粉
大さじ3
※お好みで加減
昆布だし
小さじ1
オリゴ糖
大さじ1
キャベツは半分に切り、芯を取って食べやすい大きさにざく切りにする。ボウルに入れ塩を振って軽くもみ、2時間ほど置いた後、よく水洗いして水気を切る。
1に、一口サイズに切った皮つきのりんごと刻んだ万能ねぎを加える。
合わせ調味料「ヤンニョム」を作る。しょうが、にんにく、玉ねぎをミキサーに入れ、なめらかになるまで撹拌する。
ボウルに、魚醤、唐辛子粉、昆布だしを入れ、よく混ぜる。
3と4を1:2の割合で混ぜ、ヤンニョムが完成。
2に5のヤンニョムを加え、よく混ぜる。
ボウルにヨーグルトとオリゴ糖を入れ混ぜる。食べる直前に6に加え、よく混ぜてできあがり!
ヨーグルト入りのキムチはどのような味がするのか、まったく想像がつきませんでしたが、口に入れてびっくり。辛さを抑えつつ、しっかりキムチの旨味もあってご飯が進みます。りんごのシャキシャキ食感も楽しいキムチです。
(by記者)
ヤンさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!