多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第81回目はアメリカ合衆国。今回は、首都・ワシントンD.C.の隣、メリーランド州出身のキャシーさんに、ヨーグルトを使ったクリスマスケーキを教えていただきました。
スイミングが趣味で、もう20年くらい続けています。
メリーランドはアメリカ東部で、湾を有する大西洋岸にある港町です。私には日本人の夫がいますが、20年ほど前、彼がワシントンD.C.に留学しており、そのときに出会いました。その後、彼と結婚して日本に住むようになりました。
夏はとても暑くて湿度が高く、東京の気候に似ています。冬はというと近年、雪は少ないようですが、とても寒いです。
シーフードが豊富で、中でも「Blue Crab(ブルークラブ)」と呼ばれる青カニが有名です。茹でると赤くなり、蒸し料理やスープなどにして食べています。農場も多く、たくさんの新鮮な野菜や果物がとれます。一部の寒い地域では、りんご栽培も有名ですね。
スーパーマーケットにはたくさんのおいしいヨーグルトが売っていますし、共働きの家庭が多く忙しいということもあり、自宅でヨーグルトを作る家庭は少ないと思います。手作りにこだわる自然志向の人もいますが、それはごく一部でしょう。
朝食にヨーグルトを食べる人が増えています。いちごなど新鮮なフルーツやはちみつ、グラノーラなどと一緒に食べることが多いと思います。フローズンヨーグルトも人気です。脂肪分の多いアイスクリームよりカロリーが低いので、ダイエット思考の人などが好んで食べています。これもフルーツなど、何かしらトッピングをしますね。
アメリカに住むインド系の移民や、東ヨーロッパ、中東出身の人などはヨーグルトを料理に多く使っています。アメリカ出身の人も料理やお菓子作りに使いますが、その理由はバターやオイルを使うよりもヨーグルトの方がヘルシーだからです。
アメリカではレモンの木を庭に植えている家庭が多く、古くからレモネードに使ったり料理や調味料として使ったりしています。今回はそんなレモンとヨーグルトを使用しました。
日本のクリスマスは華やかで、友人とパーティをしたり、カップルでデートしたりしますよね。お正月はというと、家族と静かに過ごしたり、神社やお寺にお参りに行ったり。アメリカはその逆で、クリスマスは日本のお正月のように家族と静かに過ごし、クリスチャンの人は教会で礼拝します。そしてニューイヤーは友人などとパーティをして、新しい年を祝います。
今回のケーキは、チョコレートとデコレーションでアメリカらしくにぎやかにトッピングしました。マシュマロやキッズキャンディなど、お好きなように飾り付けをして楽しんでください。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
170g
薄力粉
145g
塩
小さじ1/4
ベーキングパウダー
小さじ1
卵(S~Mサイズ)
2個
グラニュー糖
110g
サラダ油
50g
レモンの皮のすりおろし
1個分
バニラエッセンス
小さじ1
ミルクチョコレート
120g
水あめ
15g
生クリーム
100g
エディブルフラワー、パンプキンシード、オレンジの砂糖漬け、アラザンなど…お好みで
型にクッキングシートを敷いておく。クッキングシートがない場合は、型の内側に軽くバターを塗り、薄力粉をふるう。
ケーキ生地を作る。ボウルに薄力粉、塩、ベーキングパウダーを合わせてふるう。
別のボウルに卵とグラニュー糖を入れ、ハンドミキサーで5~6分混ぜる。薄黄色になったらヨーグルトを加え、泡立て器でよく混ぜ、サラダ油を少しずつ入れてさらによく混ぜる。レモンの皮、バニラエッセンスも加え混ぜる。
3に2を3回ほどに分けてふるって加え、その都度よく混ぜる。
4を型に注ぎ、180℃のオーブンで60分ほど焼く。
5の生地に竹串などを差し、焼け具合を確かめる。竹串がきれいに出てきたら、オーブンから出し、粗熱を取る。
ガナッシュを作る。ボウルに細かく切ったチョコレートを入れ、湯煎で溶かす。鍋に生クリームと水あめを少しずつ入れ、沸騰する直前まで温める。
7のチョコレートに温めた生クリームと水あめを注ぎ、泡立て器で軽く混ぜ、少しとろみがつくまで冷水で冷やす。
8を絞り袋に入れ、6にかける。お好みでエディブルフラワーやパンプキンシードなどを飾って出来上がり!
ケーキを作っている最中から、すりおろしたレモンのさわやかな香りが広がります。ひとくち頬張るとチョコレートの甘さの中に、ヨーグルトとレモンの酸味がアクセントに。ヨーグルトを入れることで食感がしっとりとしています。子どもから大人までおいしく召し上がれるケーキです。
(by記者)
キャシーさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!